かつてのiPhoneアプリは、機能満載の有償版か、機能を絞ったお試し要素の無償版かの二者択一。アプリに無償版が用意されている場合はそれを試し、気に入ればあらためて有償版をダウンロードするという利用スタイルが一般的でした。

iOS 4の頃からは、欲しい機能/サービスをダウンロード後に追加購入する「アプリ内課金(In-App Purchase)」に対応するアプリが増えました。開発者にとっては無償版と有償版を分けて管理する必要がないうえ、ユーザから料金を徴収する機会が増えるというメリットがあります。試して気に入れば購入というユーザ側のメリットを訴求できることもあり、多くのアプリがこの仕組みを採用しています。

しかし、アプリ内課金は買い切りではないため、ことあるごとに料金を支払うはめになります。ゲームで使うアイテムはその筆頭格で、1つのアプリに数十万使ったというケースは珍しくありません。わかっちゃいるけど...という話ではありますが、事前に把握しておいたほうがいいでしょう。

アプリ内課金を採用しているかどうかは、App Storeからダウンロードするとき「入手」ボタンの下に「App内課金」という表示の有無で判断できます。表示されていれば、機能やサービスは追加購入、あるいは定額利用料(サブスクリプション)を支払う方式のアプリと判断できます。アプリの詳細画面で「App内課金」欄を見れば、どのアイテムがいくらなのかをダウンロード前に確認することも可能です。

アプリ内課金での支払いそのものを停止する方法もあります。『設定』→「スクリーンタイム」でスクリーンタイム機能()を有効にしておき、その画面にある「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ、「iTunesおよびApp Storeでの購入」にある「App内課金」を許可しないに設定すればOKです。

  • アプリをダウンロードするとき「App内課金」の表示を確認しましょう