リサーチ会社SuperDataの調査によると、爆発的にプレイヤーを増やしている人狼系ゲーム「Among Us」の11月の月間アクティブプレイヤーが約5億人だった。

Among Usはワシントン州レドモンドを拠点するInnerslothが4人で開発しているインディゲームだ。ゲームの内容を簡単に説明すると、プレイヤーは宇宙船の「クルー」であり、一部が「インポスター」(詐称者)になる。宇宙船の中でクルーに紛れ込んで妨害や殺害を行うインポスターを見つけて追放したらクルーの勝ち。インポスターと同じ人数になるまでクルーを殺害できたらインポスターの目的達成になる。

  • Among Us

    大統領選投票日前にアレクサンドリア・オカシオ=コルテス議員がTwitchでゲーム配信し、投票を呼びかけたことも話題に

最初のリリースは2018年だが、今年に入ってTwitchの人気ゲームストリーマーに取り上げられて夏頃から人気が急騰。Innerslothは続編「Among Us 2」の開発を発表していたが、プレイヤー急増を受けて続編の計画を中止し、全てのリソース (といっても、4人だが…)をオリジナル版の強化に集中させている。SuperDataによると、月間プレイヤー数で評価したら「史上最も人気のあるゲーム」になった。ただし、売上高はそれほど多くはない。PC版および12月に登場したSwitch版は5ドル、モバイル版 (iOS、Android)にいたっては基本無料で遊べるためだ。11月のPC版のプレイヤーはわずか3%だが、8〜11月にそのPC版からの売上が全体の64%だった。

11月の世界のデジタルゲーム市場における他の目立った動きは、最新拡張パック「World of Warcraft (WoW): Shadowlands」のリリースで、WoWが2008年以来の高い月間売上を記録した。ユーザー数も2018年8月に「WoW: Battle for Azeroth」をリリースした時より34%多かった。

コンソールのトップの「Call of Duty: Black Ops Cold War」が570万ユニットの販売数を記録、過去最高だった「Call of Duty:Black Ops 4」を7%上回った。基本プレイ無料の「Call of Duty:Warzone」でプレイヤーが増加し、Warzone効果で新作への関心が高まった。

11月10日発売「Assassin's Creed Valhalla」は170万ユニット、「Assassin’s Creed Odyssey」発売時よりも50%多い。売上高はOdysseyを23%上回ったが、ゲーム内売上は62%低かった。Odysseyの時に批判された課金要素をローンチ時に含めるのを避けたためだ。しかし、Ubisoftは12月にXPブーストの販売を開始した。