レノボ・ジャパンは12月8日、歴代ThinkPadで最軽量という本体重量907グラムを実現した13型WindowsノートPC「ThinkPad X1 Nano」を発表した。開発コードネームTiger Lakeこと第11世代Intel Coreを搭載し、最大23時間のバッテリ、5G対応など、軽いだけでなく高い性能を詰め込んでいる。本日より発売し、価格は税別260,000円から。

  • ThinkPad歴代最軽量の「ThinkPad X1 Nano」。高い堅牢性はそのままに907gの軽量コンパクトボディを実現

    ThinkPad歴代最軽量の「ThinkPad X1 Nano」。高い堅牢性はそのままに907gの軽量コンパクトボディを実現

  • 片手で軽々と持てるが、13型2KのTiger Lakeマシンだ

ThinkPad史上最軽量の本体重量907グラム(最小構成時)を達成した新モデル。ディスプレイはアスペクト比16:10の13型液晶で、解像度は2K(2,160×1,350ドット)、sRGB100%とDolby Vision HDRをサポートし、タッチパネルのオプションも用意。本体サイズはW292.8×D207.7×H16.75mmと面積がA4サイズ以下になっており、狭額縁の効果でかなりコンパクト。一方でカーボン素材などを駆使したThinkPadならではの高い堅牢性も担保している。

  • 縦解像度が有利で作業性に優れる16:10のディスプレイ。マルチタッチ対応のオプションも選択できる

  • 天板はマットなブラックと、カーボン柄がデザインされたものの2種類

  • A4サイズの冊子と重ねたところ。本体フットプリントがほぼA4サイズで、13型の2K画面を手に入れることができる

  • サンプル機の実測。サプライヤーからの部品供給の都合で多少の個体差があるらしいが、ほぼスペック通りの重量を実現していた

  • ThinkPad史上最軽量を実現するために、様々な工夫がされており、これはその一例。キーボードのフレーム部材を非常に細かく、(強度を保てる範囲で)「肉抜き」している。これによって現行X1 Carbon比で15グラム削減したとか。まるで某広島産ロードスターのグラム作戦のようなコダワリ

  • 堅牢さと軽量化の両立に大きく貢献するカーボンボディ

  • 実はカーボン天板、見た目ではわからない程度にドーム状になっていることでさらに剛性を増している

スペック面ではIntel新世代のTiger LakeをベースとしたCore i7またはCore i7プロセッサを搭載し、グラフィックスはCPU統合のIris Xe Graphics。メモリは最大16GBのLPDDR4xで、ストレージは最大1TBのPCIe SSDだ。バッテリー駆動時間はJEITA2.0測定法で公称最大23時間をうたう。OSはWindows 10 Pro 64bitまたは同Home 64bit。

  • Intel Evoプラットフォームに準拠

  • ちいなさボディにパズルのように配置された内部パーツ

  • 現行X1 Carbon比で半分の面積しかないという高密度実装のメイン基板

  • しかも面積が狭いだけでなくかなり薄い。重量も現行X1 Carbon比で40グラム軽いという

主なインタフェースはThunderbolt 4×2(USB Type-C 3.1 Gen2)、オーディオ3.5mmジャック×1、給電用USB Type-C(65W)、指紋認証、IRカメラ(物理遮蔽カバー付き)、ステレオスピーカー/マイクなど。キーボードはテンキーレスでトラックポイント付き。通信機能はBluetooth 5.0、Wi-Fi 6(802.11ax)のほか、オプションで5GとLTEに対応する。製品保証は3年間または1年間の引き取り修理。

  • ThinkPadらしく打ちやすいキーボード。16:10サイズのおかげで縦に余裕がある

  • セキュリティ面に配慮してカメラには物理遮蔽カバーのThinkShutterを装備

  • トルクカーブの調整が絶妙で、片手で開閉できるヒンジも健在

  • 65Wの小型ACアダプタも用意している

  • オプションのUSBトラベルハブ。これも小さくて便利そう

  • ノイズ対策をきちんと施したアンテナや、オンライン会議はもちろん動画視聴でも威力を発揮するスピーカー品質など、スペック表だけではわからない性能もThinkPadだからこそ

  • ちなみにこちらはThinkPad各モデルのポートフォリオ。今回のX1 NanoはX1 FoldとX1 Carbonの間を埋める製品として企画された