米Lenovoは9月29日(現地時間)、ThinkPadで史上最軽量を実現した13型WindowsノートPC「ThinkPad X1 Nano」を発表した。開発コードネームTiger Lakeこと第11世代Intel Coreを搭載し、最大17.3時間のバッテリー、5G対応と高性能だが、本体重量はわずか907グラムに抑えた。北米市場で2020年第4四半期に発売し、価格は1,599ドルから。現時点で日本国内への展開は未定だ。

  • シリーズ歴代最軽量の「ThinkPad X1 Nano」

    シリーズ歴代最軽量の「ThinkPad X1 Nano」

  • 13型サイズ、アスペクト比16:10の2Kディスプレイを備える

歴代のThinkPadのなかで最も軽いという907グラム(最小構成時)を達成した新モデルだが、軽さだけでなくスペックの充実度でも高いレベルを実現している。Intel次世代のTiger LakeをベースとしたCore i7プロセッサを搭載し、グラフィックスはCPU統合のIris Xe Graphics。メモリは最大16GBのLPDDR4xで、ストレージは最大1TBのPCIe SSDだ。バッテリー容量は48Whで、公称最大で17.3時間の駆動時間をうたう。

ディスプレイはアスペクト比16:10の13型で、解像度は2K(2,160×1,350ドット)、sRGB100%とDolby Vision HDRをサポートし、タッチパネルのオプションも用意する。主なインタフェース類としてはThunderbolt 4×2、オーディオ3.5mmジャック×1、給電用USB Type-C(65W)、指紋認証、IRカメラなど。通信機能はBluetooth 5.0、Wi-Fi 6(802.11ax)のほか、オプションでLTE 5GとLTE 4Gに対応する。

  • 907グラムという重量は、軽量に特化した他のノートPCと比べてもかなり軽い部類。ThinkPadの堅牢性が1kg以下で持ち運べるというのは魅力

  • 中身はIntel期待のTiger Lakeがベース。統合GPUも含め、性能面も期待できる

  • 本体左右に配置されたインタフェース類

本体サイズはW292.8×D207.7×H13.87mm。キーボードはトラックポイント搭載、10キーレスのX1 Carbonに近い仕様のものを備える。OSはWindows 10のほか、オプションでLinuxを利用可能。

  • ThinkPadのスタンダードなキーボードを備える。史上最軽量を実現しつつも、打ちやすさは確保してくれているはずだ

国内発売は未定だが、ThinkPad X1のバリエーションモデルが投入されないとは考えにくい。この"史上最軽量"が日本市場に向けて正式発表される日は、そう遠くないはずだ。