Instagramはショッピング強化、タグ閲覧が3倍に

Instagramでは8月に目玉機能「リール」をリリースした。30秒以下の動画を投稿・閲覧できる、TikTokやSnapchatに似た機能だ。ほかにも、イベント情報のタグ付けやQRコードの読み取りといった機能も追加している。

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Instagramにおいては、特にショッピングの利用が拡大。Instagramは飲食店やアパレルECサイト、インテリア専門店など、中小の小売事業者がユーザーとの接点として活用している。2019年には投稿した画像に商品情報を付ける「ショッピングタグ」という機能をリリースし、2020年には「ショップ」タブを実装。商品にアクセスしやすい状況を整えた。

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コロナ禍でリアル店舗への客足が途絶える中でも、Instagramは“店舗が忘れられないための接点”として活用された。さらに、ショッピングタグの利用が前年比で65%拡大したという。日本では他国平均と比べてショッピングタグの閲覧数が3倍程度となり、特に利用が進んでいるとのこと。

Instagramではショッピング体験の拡大に注力する方針だ。2021年には日本でもチェックアウト機能を導入し、アプリの中で決済や購入まで完結するECプラットフォームへと進化する。また、動画で実演販売するライブコマース機能も導入する予定。さらに、ARショッピング機能はこれまでコスメやアイウェアなどに限られていたが、空間内に家具や服を表示して試せるようになる。

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コロナ禍での「祭り」支援。リテラシー教育も

FacebookではCOVID-19対応の一環として、SNSを通じた支援・啓発サービスを提供。緊急事態宣言が発動され、社会が不安に覆われた時期には、心をケアするための情報の「まとめ」をFacebook上で公開するなどの取り組みを行っている。

また、地域支援においては、祭りを支援する会社オマツリジャパンと共同で、「祭り未来会議」を立ち上げている。これは、新しい日常の中での祭りに関するノウハウを共有するプロジェクトだ。キックオフイベントでは祭りをオンライン・オフラインで同時開催した人による講演が実施された。

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SNSの浸透につれて需要が高まるリテラシー教育の分野では、Facebookの啓発プログラム「みんなのデジタル教室」の日本版を開始。12月3日には東京の自由ヶ丘学園高等学校にて初の出張授業が開催された。

「みんなのデジタル教室」は、Facebookがアジア太平洋地域の8カ国で展開している啓発プログラムで、SNSを安全に使うための工夫などを教育する内容となっている。Instagramの人気クリエイターとコラボして、子ども達が興味をもって学べる教材に仕上げたのが特徴だ。全国の学校などでの出張授業のほか、Instagram上での啓発コンテンツも展開している。

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