◆Metro Exodus(グラフ56~62)

Metro Exodus
4A Games
https://www.metrothegame.com/

設定方法はこちらに準ずる。今回はUltraプリセットを利用した。またRay Tracingの有無の両方で測定を行っている。

  • グラフ56

ということでまずは平均フレームレート(グラフ56)を見ると、Ray Tracingなしの場合は

Radeon RX 6800 XT ≒ GeForce RTX 3080 > Radeon RX 6800 ≧ GeForce RTX 3070

という傾向なのに対し、Ray Tracingを有効にすると

GeForce RTX 3080 > Radeon RX 6800 XT ≧ GeForce RTX 3070 > Radeon RX 6800

という関係になるあたりが、現状のRDNA2のDXRT性能を物語っている様に思える。

  • グラフ57

  • グラフ58

最大/最小フレームレート(グラフ57・58)の結果はまたしても「最大フレームレートはGeForce RTX 3000系が、最小フレームレートはRadeon RX 6800系がそれぞれ有利」であるが、その有利な筈の最小フレームレートでも、Radeon RX 6800系はGeForce RTX 3000系に一歩及ばないあたり、実性能の差は意外に大きいと思う。

  • グラフ59

  • グラフ60

  • グラフ61

  • グラフ62

フレームレート変動(グラフ59~62)を見てみると、解像度を問わず

  • Ray Tracingなしの場合、10~40秒付近と90秒以降はGeForce RTX 3000系が有利。一方60~80秒はRadeon RX 6800系が有利
  • Ray Tracingありの場合、10~60秒と80秒以降では、GeForce RTX 3070とRadeon RX 6800 XTの性能がほぼ同じ。Radeon RX 6800は当然それ未満

といった傾向が見えており、GeForceとRadeon、それぞれ得意/不得意があって(Ray Tracing無しだと)トータルとして同等、というあたりだがRay Tracingに関してはもうRadeon RX 6800系は絶対的に性能が足りてないという感じだ。

◆Red Dead Redemption 2(グラフ63~69)

Red Dead Redemption 2
Rockstar Games
https://www.rockstargames.com/jp/games/info/reddeadredemption2

  • グラフ63

  • グラフ64

  • グラフ65

  • グラフ66

  • グラフ67

  • グラフ68

  • グラフ69

設定方法はこちらに準ずる。Quality Preset LevelはLevel 14の"Favor Quality"とした。こちらもフレームレート変動をOCATで取得している。ということで暴れまくりベンチマークその2。平均/最大/最小(グラフ63~65)はベンチマークが出した結果の集計だが、平均フレームレートはともかく最大/最小はあまり役に立たない感じだ。それはともかくとして、ここでは

Radeon RX 6800 XT ≧ GeForce RTX 3080 > Radeon RX 6800 > GeForce RTX 3070

という傾向が見て取れる。なんでこんな差になるかというと、例えば2K(グラフ66)ではGeForce RTX 3080はかなりRadeon RX 6800 XTに肉薄しては要るのだが、妙にフレームレートが落ちる頻度が多いのが平均フレームレートに影響している気がする。4K(グラフ69)では平均的には逆転している訳だが、それでも時折落ち込みがあって、これが差を縮める要因になっている様に思う。一方でRadeon RX 6800の方は、もう明確にGeForce RTX 3070を上回る性能を示している。

◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ70~76)

Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us

設定方法はこちらに準じる。QualityはHighestとした。こちらもRay Tracingの有無の両方でテストを行っている。

  • グラフ70

平均フレームレート(グラフ70)を見ると、Ray Tracingの有無で綺麗にグラフが分離しているのが判る。そしてRay Tracingが無効だと、Radeon RX 6800系がGeForce RTX 3000系を明確に上回る性能を出しているが、Ray Tracingを有効にすると立場が逆転である。ただRay Tracing OnでもRadeon RX 6800がGeForce RTX 3070と同等の性能を維持しているのはちょっと注目に値する。

  • グラフ71

  • グラフ72

面白いのは最大/最小フレームレート(グラフ71~72)。Ray Tracing無効の場合はこれまでと同じ傾向だが、Ray Tracing有効の場合Radeon RX 6800系は最大フレームレートでGeForce RTX 3000系を上回る一方、最小フレームレートでは下回るという、むしろ振れ幅が大きい結果になっていることだ。

  • グラフ73

  • グラフ74

  • グラフ75

  • グラフ76

フレームレート変動を見ると(ものすごく見にくくてすみません)、Ray Tracing有効の場合、例えば65秒過ぎのフレームレートの立ち上がりそのものはRadeon RX 6800系の方が上まで伸びている。ただその前後ではGeForce RTX 3000系の方がフレームレートが上、という傾向が明確であり、このあたりはRay Tracingの実装の違いが影響しているのかもしれない。

◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ77~83)

Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/

設定方法はこちらの"Tom Clancy's The Division 2"に準ずる。QualityはUltraとした。

  • グラフ77

  • グラフ78

  • グラフ79

  • グラフ80

  • グラフ81

  • グラフ82

  • グラフ83

ということでゲームベンチマークの最後がこちら。平均/最大/最小フレームレート(グラフ77~79)を見ると、Radeon RX 6800 XTとGeForce RTX 3080はほぼ同等。Radeon RX 6800はGeForce RTX 3070よりも優勢といった傾向だ。実際フレームレート変動(グラフ80~83)を見る限り、Radeon RX 6800 XTとGeForce RTX 3080の性能はほぼ同等(強いて言えば4Kだと多少差が明確になっている)だが、Radeon RX 6800はGeForce RTX 3070に明確な性能差をつけている。Ray Tracingを使わないケースの代表的な性能差、として良いのではないかと思う。