KDDIは10月28日、データ量に応じてオンデマンドにストレージ容量を使用できる拡張性や柔軟性を備え、複数のクラウドサービス間におけるデータ共用で企業のマルチクラウド活用を支援するクラウドストレージサービス「Zadara (ザダーラ) Cloud Storage」を11月末から提供開始すると発表した。

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新サービスは契約時にまとめて投資をすることなく、データ量に応じてオンデマンドにストレージ容量を使用できる拡張性や柔軟性を備えたクラウドストレージサービス。

複数のクラウドサービスにデータを分散して保存するのではなく、ストレージに集約して保存することでバックアップや災害対策などのデータ保護をまとめて管理することができ、効率的なデータの管理・運用を実現するという。

また、用途に合わせてデータを最適なクラウドに持ち込んで処理することで、各パブリッククラウドの特徴を活かした形でデータ処理を行うことを可能としている。

物理ストレージを同社のデータセンター(DC)で管理・運用するとともに、閉域ネットワークサービス「KDDI Wide Area Virtual Switch(WVS)」や「KDDI Wide Area Virtual Switch2(WVS2)」と直結しているため、WVS・WVS2と接続するオンプレミスのサーバや各種パブリッククラウドなどとの間でもセキュリティを維持したままデータを連携することができるという。

主な特徴として、Zadaraはグローバルで銀行をはじめとした金融機関や政府機関など含む250社、300以上のDCにおいて、エンタープライズ向けストレージサービスを高品質で提供・運用しており、1つのストレージシステム上で、一般的にストレージで利用されるプロトコル(ブロックストレージ、ファイルストレージ、オブジェクトストレージ)のいずれも利用することが可能。

また、新サービスはZadaraのVirtual Private Storage Array技術により、オンプレミスサーバのようにSSD・HDDを物理的に専有で利用することができるため、エンタープライズ基準の性能・セキュリティを担保した形で利用できる。

さらに、ストレージへのデータの送受信経路として、閉域ネットワークサービスであるWVS・WVS2との接続を標準提供しているため、データを保管するストレージだけでなく、送受信するデータそのものに第三者から不正にアクセスされるリスクを防ぎ、安心して利用することができることに加え、障害・問い合わせ窓口としてKDDIのクラウド運用窓口をご用意し、24時間365日で対応する。

加えて、Zadaraのストレージサービスの運用ではセキュリティや可用性についてグローバルの第三者認証としてSOC2(Service Organization Control 2)を取得しており、今後は同社のDCの設備においても、SOC2認証を追加で取得を予定している。