アップルは10月9日、iOSをはじめとする主要デバイスのOSに標準搭載する純正「マップ」アプリに、日本向けの機能を追加するアップデートを行いました。経路検索に対応する交通機関に、「都営バス」(東京都)と「横浜市営バス」(神奈川県)が追加されました。
残額が検索結果の運賃に満たない場合、チャージを促してくれる
マップアプリには、交通機関を使って目的地までの経路を検索できる便利な機能があります。例えばiPhone/iOS 14の場合、マップアプリを起動して目的地を検索してバス停や駅などのアイコンをタップするか、または画面に表示される「場所または住所を検索」のフィールドに目的地をテキストで入力します。
「経路」のアイコンをタップすると、現在地から目的地まで移動できる交通手段による経路検索の結果が表示されます。現在地ではなく特定の駅区間、バス停間の名称を入れて経路を検索したい場合は、「出発地」の隣に青色の文字で表示されている「現在地」を変更します。「すぐに出発」をタップすると日時を指定した検索もできます。
iPhoneでルート検索を行う場合、エクスプレスカードに設定してあるSuicaやPASMOのカード残額が検索結果の運賃に満たないと、チャージの通知が画面に表示されます。マップアプリからワンタップでWalletアプリのチャージの画面に遷移して素速くチャージができるのでとても便利です。
アップルのデバイスからマップサービスに送られる情報はランダムな識別子と関連付けられるため、ユーザーの行動や検索に関連するプロファイルがアップルや第三者に送信されることはなく、セキュアにルート検索などの旅支度ができます。
交通機関の遅延情報も表示。目的地の周辺情報はLook Aroundでチェック
今回のアップデートにより、都営バスと横浜市営バスの移動ルート検索、発着時刻と運行状況のリアルタイム表示も対応します。検索したルート上で発生している事故や遅延、運行停止などのイレギュラーな事態に関する情報も確認できるので、万が一の際には代わりの交通手段がすぐに検討できます。
マップアプリは、地図上の指定したエリアを高精細な静止画とアニメーションにより3Dビューで表示できる「Look Around」の機能が今年の8月に追加され、日本国内の一部地域から提供を開始しています。東京都内や横浜など首都圏エリアも対応しているので、バスに乗車している間に目的地周辺の様子をLook Around機能を使って調べておけば、バスを降りてからも目的地まで迷うことなく移動できそうです。
マップ上でレストランや商業施設のアイコンをタップすると、Webサイトや口コミレビューなどより詳しい情報もチェックできます。ぜひ、いろいろな“合わせ技”も活用しながら、マップアプリを便利に使い倒してみてください。