エミライは、FiiO Electronicsの新製品として、耳載せタイプのイントラコンカ(インナーイヤー)型イヤホン「EM5」を10月9日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は税別38,800円前後を見込む。

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    EM5

過去には数多くの製品があったものの、カナル型(耳栓型)のイヤホンが主流になった現在では珍しいインナーイヤー型イヤホンを、FiiOが“再発明”。ロングストローク構造を採用した14.2mmベリリウムコーティング・ダイナミックドライバーや、第4世代DLP方式3Dプリント技術で造形したシェルを採用しており、「入念な音響設計と優れた素材によりイントラコンカ型イヤホンの新たな高みに到達した」としている。

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ドライバーにはベリリウムコーティング振動板を採用することで、低い周波数までカバーし、「量感あふれる低音」を実現。ベリリウムの軽さと剛性の高さにより、「伸びやかで情報量の豊富な高域」も特徴とする。ロングストローク構造により、通常のイヤホンで使われるダイナミック型ドライバーに比べてリニアに動作する領域が広く、歪みが少なく、低域性能にも優れるという。

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    ロングストローク構造を採用した14.2mmベリリウムコーティング・ダイナミックドライバー

インナーイヤー型は開放タイプのため、低音が外に漏れる構造上の課題があるが、EM5ではフルートに着想を得た「アコースティック・バス・チューブ構造」を採用することで、低域のリニアリティを確保。ソリッドで深い重低音を追求した。

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    医療グレードの透明樹脂製シェルは、第4世代DLP方式3Dプリント技術を使って造形した

シェルは医療グレードの透明樹脂製で、第4世代DLP方式3Dプリント技術を使って造形。ケーブルは長さ120cmで、銀純度90%以上のスターリングシルバー導体を使っており、入力側はツイストロック式の機構でユーザーが交換可能。2.5mm/3.5mm/4.4mmの3種類のプラグが選べる。

再生周波数帯域は10Hz~20kHz、インピーダンスは32kΩ(@1kHz)。感度は109dB(@1mW)、最大許容入力は100mW。重さは23.9g(ケーブル含む)。

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    2.5mm/3.5mm/4.4mmの3種類のプラグが選べる