レノボ・ジャパンは9月29日、「モバイルコンピューティングの再定義」を掲げるフォルダブルPC(折りたたみPC)の「ThinkPad X1 Fold」を発表。2020年の初頭に米ラスベガスで開催されたCES 2020で「ほぼ完成品」を披露した製品だが、正式に日本投入が明らかになった。

  • ThinkPad X1 Fold

    ThinkPad X1 Fold

Wi-Fiモデルと5G対応モデルがあり、Wi-Fiモデルは10月13日から販売を開始する。レノボオンラインショップでの税別価格は363,000円から。5G対応モデルの発売時期や価格は後日の発表となっている。

【動画】CES 2020の展示から、ThinkPad X1 Foldの開閉
(音声が流れます。ご注意ください)

【動画】CES 2020の展示から、ThinkPad X1 Foldのヒンジの動き
(音声が流れます。ご注意ください)

ThinkPad X1 Foldは、日本の大和研究所で開発された。13.3型2,048×1,536ドットの有機ELディスプレイを備えたPC本体は、画面中央が谷折りになって折りたためる構造。画面はタッチ操作とアクティブスタイラス(同梱)に対応しており、完全に開けばタブレットスタイルだ。スタイルとしては、クラムシェル型ノートPCにもなるし、紙の本を開いたときのような角度のブックスタイルでも使える。

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    完全に折りたたんだ状態

Bluetooth接続のLenovo Fold ミニキーボードが同梱され、このキーボードは本体(画面)をフルフラットにした状態のちょうど半分のサイズ。画面を折り曲げたときの半分側にLenovo Fold キーボードを載せると、約6.6型画面のクラムシェル型ノートPCになる。キーボードを載せたまま、完全に折りたたむことも可能だ。この場合、Lenovo Fold ミニキーボードが自動的に充電される。

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    こちらも同梱されるBluetooth接続のLenovo Fold ミニキーボード

【動画】CES 2020の展示から。Bluetoothキーボードでクラムシェルスタイルに。本体背面にはキックスタンドがあり、画面を完全に開いていても自立させられる
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本体の背面にはキックスタンドがあり、タブレットスタイルでも自立が可能。もちろんこの状態でも、Lenovo Fold ミニキーボードが使える。

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    キックスタンドで自立

CPUはIntel Core i5-L16G7(1.40GHz)で、開発コード名「Lakefield」と呼ばれていたものだ。メモリは8GBオンボード、ストレージは512GB SSD、グラフィックスはIntel UHD Graphics(CPU内蔵)、OSはWindows 10 Proとなる。

インタフェース類は、USB Gen1 Type-C×2、Wi-Fi 6対応無線LAN(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0、500万画素IRカメラなど。付属のACアダプタは65WのUSB PD(Power Delivery)仕様で、実際には45Wを用いるそうだ。バッテリ駆動時間は約11.7時間となっている。

本体サイズは、フルフラット時が約W299.4×D236×H11.5mm、折りたたみ時が約158.2×D236×27.8mm。重さは本体が約973g、Lenovo Fold ミニキーボードが約173g。