さらに性能向上したFire TV Stick

テレビのHDMI端子に接続して利用する「Fire TV Stick」も進化。パフォーマンスが50%向上しつつ、消費電力を半減しました。HDRにも対応し、1080p・60fpsのストリーミング映像が再生できます。オーディオはDolby Atmosに対応。無線LANは5GHz帯と2.4GHz帯に対応したデュアルバンド・デュアルアンテナによって安定した通信を実現しているそうです。年内にはUIを刷新し、さらに使いやすくなるとしています。

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    Fire TV Stick

米国では、さらに安価な「Fire TV Stick Lite」も発売されます。29.99ドルという低価格を実現しつつ、フルHDのストリーミングやボイスコントロールなどもサポートしています。

Fire TV Stick Liteは国内未展開ですが、Fire TV Stickは日本でも発売されることになっています。

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    Fire TV Stick Lite(国内未展開)

クラウドゲーミングに参入、ルーターや見守りサービスも

現時点では国内発表がアナウンスされていない製品も多数発表されました。

ゲーミングプラットフォームの「Amazon Luna」は、AWS(Amazon Web Services)を活用し、クラウド経由でゲームを配信します。Fire TV、PC、Mac、iOS、Androidとデバイスを問わずにゲームが遊べる点が特徴です。iOSはWebアプリとして提供され、Androidは今後対応予定。UbisoftやRemedy EntertainmentがすでにLunaへの対応を明らかにしています。

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    クラウド経由でゲームが遊べる「Luna」

まずは米国向けに早期リリースとしてLuna+ Channelを提供。これを契約するとさまざまなゲームが端末を問わず遊べます。月額利用料金は5.99ドル。ゲーム配信のTwitchとの連携も可能です。

クラウドに直接接続するというAlexa対応のゲームコントローラー「Luna Controller」も用意。デバイスとのペアリングが不要で、Bluetooth接続よりも17~30ミリ秒、操作の遅延を抑えられるとしています。

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    クラウドに直接接続する「Luna Controller」

現時点で発表はありませんが、ゲームプラットフォームということで日本での展開も期待できそうです。

セキュリティ製品を提供するRingは2018年にAmazonが買収。スマートホームセキュリティとして、自宅向けを中心とした製品を投入しています。

今回、自家用車向けセキュリティ製品シリーズ「Ring Car」の3製品を投入。盗難による衝撃を感知して警告する「Ring Car Alarm」、車に設置したカメラに映る映像を外部から閲覧して、必要なら警告を発する「Ring Car Connect」、衝撃などを検知して撮影したりアラートを出したりでき、LTE通信を使って通知も送れる「Ring Car Cam」が用意されています。

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    Ring Car Alarm

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    Ring Car Connect

昨今は日本でもドライブレコーダーに付随するセキュリティ機能が人気となっています。日本では車内でAlexaに接続できる新デバイス「Echo Auto」が発表されましたが、その流れで車載セキュリティ製品も今後登場するかもしれません。

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    Ring Car Cam

ホームセキュリティでは、インドア専用フライカメラ「Ring Always Home Cam」も発表。普段は立方体のドックに収まっていますが、Ring Alarmと連動して、アラートが出るとドックからドローンのように飛び立ち、アラート位置まで飛行してカメラで確認する、というものです。

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    Always Home Cam

機能としては面白い製品ですが、一定以上の広さのある家で、なおかつ個人で確認するには危険性が高い場合に効果があるものでしょう。あまり日本には適していない印象で、日本市場で登場する可能性は低そうです。

2019年にAmazonが買収したメッシュWi-Fiルーターのeeroから、新製品として「eero 6」シリーズも発表。Wi-Fi 6に対応するなど最新のネットワーク機能を搭載。「eero 6」「eero Pro 6」の2製品の予約が開始され、今年後半には発売される予定です。

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    eero Pro 6

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    eero 6

Echoなどと同様にZigbeeによるスマートホーム製品との接続機能も備えており、簡単な設定、安全なネットワーク管理などといった機能を搭載しています。ProモデルはトライバンドのWi-Fi 6対応ルーターで、2パック製品を選べば、2つのルーターでメッシュWi-Fiを構築して3500平方フィートをカバーできるとしています。3パックなら6000平方フィートになるそうです。現時点では、日本登場の可能性は薄いでしょう。

Alexaを活用したセキュリティソリューション「Guard Plus」も発表。もともとAlexa Guardと呼ばれていたもので、家庭内のホームセキュリティ製品と連携して、例えば煙や窓ガラスの破壊などを検知してアプリに通知してくれる機能や、ペットや赤ん坊の声を検出して通知してくれる機能を備えています。隣の部屋で赤ん坊が泣いているので、寝室の電気を付けて保護者を起こす、といった連携が行えます。

すでに200万以上のユーザーが登録し、毎週数万の新規登録が増えているそうです。こうした人気を背景に機能を強化したのがGuard Plusです。新たな検知機能が追加されており、誰かが家に向けて歩いてくることを玄関に設置した監視カメラが検知したら、スピーカーから犬の鳴き声を流す、といった対応をします。ハンズフリーの緊急連絡も可能で、24時間365日対応してくれるそうです。月額は4.99ドル。現時点で日本での体制整備などが難しいと思われます。

「Alexa Care Hub」は、いわゆる見守りサービスです。遠隔にいる老親がAlexaを使ったらその情報を通知してくれる、というもの。毎日のルーチンを作っておき、それに老親が応えなかったら緊急と判断する、といった使い方ができます。任意の連絡先を登録したハンズフリーの緊急連絡も可能で、「Alexa、助けを呼んで」といえば、子供などの緊急連絡先のAlexaが本人を見つけて通知したり、電話に発信をしたりしてくれます。これは日本でも有効な仕組みで、登場に期待したいところです。