• ROG Phone 3。9月26日に発売し、価格は12GBメモリ版が税別119,800円、16GBメモリ版が税別129,800円

    ROG Phone 3。9月26日に発売し、価格は12GBメモリ版「ZS661KS-BK512R12」が税別119,800円、16GBメモリ版「ZS661KS-BK512R16」が税別129,800円

ゲーミングスマートフォンが国内でも注目されています。スマートフォンゲームの進化も著しく、多彩なジャンルのゲームが快適に遊べる端末として、ゲーミングPCに続いて国内でも多くのゲーミングスマートフォンが登場しています。

今回登場したのが、ASUSTek Computerの「ROG Phone 3」です。3世代目となったROG Phoneは順当にパワーアップし、さらに使い勝手も向上。早速ファーストインプレッションをお届けしたいと思います。

  • 大画面ディスプレイを搭載してハイパフォーマンスが特徴のROG Phone 3

フラッグシップらしいハイスペックと存在感

ROG Phoneは、ASUSのゲーミングブランドを冠したスマートフォンで、ゲーミングスマートフォンらしく、背面のLEDが輝くスタイル。171×78×9.85mm、240gと大ぶりのきょう体に6.59インチのワイドAMOLEDディスプレイを搭載。解像度は2,340×1,080のフルHD+です。

ディスプレイのリフレッシュレートは144Hzで、この高速駆動も特徴。激しい動きのゲームでも滑らかな映像になります。144Hzに対応したスマートフォン向けゲームは、ASUSによれば243種類あるそうで、ROG Phone 3と組み合わせることで滑らかなゲームが楽しめるといいます。

  • リフレッシュレートのチェックサイトで確認。静止画だと分からないが、リフレッシュレートが高速だと、移動するUFOがぶれずに見える

実際、集団の敵が周囲に集まるようなゲームでは、滑らかに動作するとゲームがよりプレイしやすくなるでしょう。リフレッシュレートは変更可能なので、例えば60Hzと144Hzでやり比べてみると、映像のブレが少なくなり、快適にゲームが遊べる印象です。

  • 144Hz対応のゲームはなかなか数が揃っている

タッチサンプリングレートは270Hz、タッチ応答速度は25ms、スライド遅延速度は18msという反応の良さもアピールされています。

タッチ応答速度は、例えば前モデルのROG Phone IIだと49ms、他社の120Hzディスプレイを搭載したモデルだと43msだったそうなので、だいぶ高速化されています。正直、細かい部分までの違いはわかりませんでしたが、ユーザーのゲームスキルが高いほどこの違いが重要になってくるかもしれません。

ゲーミングスマートフォンとして重要なSoCはQualcomm Snapdragon 865 Plus。メモリは12GBと16GBのLPDDR5で、ストレージはUFS3.1の512GBとなっています。ハイエンドスマートフォンとしてふさわしいスペックで、スマートフォンゲームはほぼ快適に動作するはずです。

バッテリー容量6,000mAhという大容量も見逃せないポイントで、ASUSの調査ではPUBG Mobileは9.2時間、ASPHALT 9は9.6時間といったゲームプレイ時間を実現しているそうです。

冷却性能アップ、高パフォーマンスで長時間使える

そしてゲーミングスマートフォンといえば冷却性能です。ROG Phone 3では、内部に大型のグラファイトフレーム、従来から再設計された3Dベイパーチェンバー、アルミニウム製フレーム、前モデル比6倍という大型のヒートシンクを備え、背面の排気口から排気することで、内部の熱を冷却します。

  • 背面の排気口

本体が熱くなるとパフォーマンスが低下するため、冷却性能はゲーミングスマートフォンのなかでも重要な機能です。ROG Phone 3ではさらに、外付けファン「AeroActive Cooler 3」が標準で付属。従来に比べてさらに排熱効率を向上させ、表面温度を最大4度下げられるようになったそうです。

  • 付属のAeroActive Cooler 3。大型のファンを搭載。動画撮影時などマイクを使用するときは自動で停止します

  • 底面にはUSB Type-Cポートとイヤホンジャックを装備しています

  • AeroActive Cooler 3。キックスタンド内蔵で自立できます。が、スタンドを立てると、AeroActive Cooler 3底面のUSB端子とイヤホンジャックは利用できなくなります

AeroActive Cooler 3は付属品ということで、気軽に試せるのがメリットです。

ファンの回転数はそれほど速くはなく、騒音も思ったより激しくありません。底面にはUSB Type-Cポートとヘッドホンジャックがあり、本体を充電しながらゲーム音楽も同時に楽しめます。また、AeroActive Cooler 3の背面には新たにキックスタンドを装備。スタンドを出せば本体をデスク上に立て掛けて映像などを再生できます。ただし、その場合は構造上充電とヘッドホンは装着できなくなります。

  • 本体正面と背面

  • 本体側面。ゲームなどで横向きに構えた時、左右の端にあるタッチエリアがAirTrigger 3として動作します

  • 逆側の側面。AeroActive Cooler 3用の端子があります。普段はキャップを挿入してポートをカバーしますが、キャップは小さく本体から完全に外れるためなくしそうです

  • 上部(写真左)と底部(写真右)。本体側にイヤホンジャックはありません