Amazonは9月10日、Fire TVシリーズに「ライブ」タブ機能を追加し、順次提供開始した。ABEMAやHuluなどのライブ配信コンテンツが、各アプリを立ち上げなくてもタブ内に集約され、一覧表示から選んで直接視聴できるようになった。

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    Amazon Fire TVシリーズに「ライブ」タブ機能を追加

国内で「ライブ」タブに最初に対応するサービスは、ABEMA、Hulu、Red Bull TV、Amazon Prime Videoチャンネル、Twitch。DAZNは9月~10月に対応予定だ。いずれも各サービスに対応したアプリをあらかじめFire TVシリーズにインストールする必要があり、別途サービスごとに視聴契約が必要になる場合もある。

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    現行のFire TVシリーズ

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    「ライブ」タブのローンチ時に対応するサービスは、ABEMA、Hulu、Red Bull TV、Amazon Prime Videoチャンネル、Twitch。DAZNは9月~10月に対応予定

複数のアプリの間を行き来することなく、ライブ配信コンテンツだけをまとめて見られる。アプリごとのチャンネルの配信予定をまとめて確認できる番組表「チャンネルガイド」を装備。さらに、手持ちのFire TVにインストールしていない映像配信アプリを直接ダウンロードすることもできる。

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ライブタブは、Fire TVシリーズのホーム画面の次に表示される。ライブに対応したアプリをインストールすると、ライブの画面にアプリ名ごとに列が追加され、さらにそれぞれの列には、アプリ内で視聴できるチャンネルが表示される。チャンネルに沿って右横にスクロールし、各チャンネルの内容を簡単に閲覧できる。

画面の一番上にはライブ配信中のチャンネルが並び、カーソルを合わせると画面右上にプレビュー映像が流れる。各アプリやチャンネルにアクセスしなくても、今何が配信されているかをチェック可能だ。

ライブ配信中の番組サムネイルには、それぞれに赤い再生バーを表示。バーの色の長さによって番組のライブ配信がどこまで進んでいるか確認できる。タブ以外にも、ABEMAなど各サービス単独の横ライン表示にも同様のUIが備わる。

チャンネルガイドは、視聴権利のあるチャンネルの2週間分の配信予定を表示。番組をお気に入りに登録すると、その番組を見えやすい場所に表示でき、多数のチャンネルから見たいチャンネルを絞り込むといったカスタマイズにも対応。チャンネルガイドはライブ画面の最初の列、「最近見たチャンネル」にも表示され、再度視聴したいチャンネルの配信状況や、お気に入りのチャンネルの配信予定を手間なくチェックできる。

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    ABEMAの番組表画面「チャンネルガイド

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    番組表を開くボタンが、横ライン表示の左端にある

対応サービスは当初は前述のサービスのみだが、今後も順次増やす予定とのこと。なお、この機能は米国で先行して提供されており、ケーブル・地上波のテレビチャンネルとNetflixなどの映像配信サービスがFire TV上で統合。より簡単なテレビでのエンタメ視聴環境を提供した。これにより、ライブタブ画面はホーム画面に次いで使われるようになり、各アプリの利用時間・利用者が平均で2倍以上に伸びたという。