シャオミは8月31日、創業10周年を記念したオンラインイベントを国内向けに開催。KDDIから9月4日に発売予定の5Gスマートフォン「Mi 10 Lite 5G」について説明したほか、人気スマートバンドの最新モデル「Miスマートバンド5」、ワイヤレスイヤホン「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」と「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」、スマート空気清浄機「Mi空気清浄機3H」の4製品の国内発売を発表した。

  • auから9月4日に発売されるMi 10 Lite 5G。5G対応ながら4万円台という価格が魅力。発表会には、シャオミ 東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏が登壇した

  • Miスマートバンド5の国内投入も発表された

9月4日にKDDIから発売される「Mi 10 Lite 5G」は、シャオミ初の国内大手キャリア取り扱い製品となる5Gスマートフォン。すでに予約受付中で、一括購入時の価格は42,740円、かえトクプログラム適用時の支払額は20,990円と、KDDIの5Gスマートフォンラインナップの中でも、群を抜く低価格モデルとなっている。

約6.6インチのサムスン電子製AMOLEDディスプレイに、前面だけでなく背面にも強化ガラスの「Corning Gorilla Glass 5」を採用。チップセットには5Gモデムを統合し省電力&省スペースを実現した「Qualcomm Snapdragon 765G」を搭載し、5Gエリアで約135時間という電池持ちの良さを誇る。

カメラは約4,800万画素のメイン、約800万画素の超広角に加え、約200万画素のマクロ、約200万画素の被写界深度センサーのクアッドカメラ。5G+リッチな機能を備えながら、4Gスマートフォンのミッドレンジモデルと変わらぬ、高いコストパフォーマンスを実現している。

イベントを前に、シャオミ 東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏に、同社の5G戦略について聞いた。

4Gと同等の価格で、広く5Gを届けることを目指す

──日本では初めてとなる大手キャリアからの販売となりますが、どんな期待をしていますか?

ワン氏:今回のKDDIとの協業は、シャオミをより多くの人に知ってもらえるチャンスだと考えています。実際に製品に触れて体験してもらえば、我々の考えや価値を理解してもらえるでしょう。

たとえば5Gへのアプローチも他のメーカーとは異なります。他社の5Gスマートフォンはその多くが高価なプレミアムモデルですが、我々は5Gも4Gと同じように、誰もが使えるテクノロジーであるべきだと考えています。「Mi 10 Lite 5G」によって5Gスマートフォンの普及が進み、日本の5Gの発展に貢献できることを願っています。

──他の5Gスマートフォンと比較してかなり安価ですが、その理由を教えてください。

ワン氏:1つ目の理由は、この価格で5Gスマートフォンを作るという、強い決意を持って製品を開発しているからです。5Gの普及のためには、4Gと同程度の価格で5Gスマートフォンを手に取れるようにする必要があります。4Gとの価格差が大きいとユーザーは「4Gで十分だ」と考えてしまうからです。5Gが4Gと同じ価格で、かつディスプレイやカメラといった機能も良ければ、迷わずそちらを選ぶでしょう。

2つ目の理由は、2年以上前から5Gスマートフォンの開発に取り組んできたという実績です。グローバルではすでに10機種以上の5Gスマートフォンを展開しています。5Gスマートフォンの開発にはコストがかかりますが、販売台数が多ければスケールメリットが生まれ、1台あたりの開発コストは安く抑えられます。

またシャオミではハードウェア事業における利益率を、5%以下に抑えることをユーザーに約束しています。実際に昨年のハードウェア事業の利益率は1%を切っています。価格の背景には、明確なビジョンと徹底的なコスト効率化、ユーザー還元があります。

──シャオミは5G時代に向けて事業をどう展開していく予定ですか?

ワン氏:まずは5Gという新しいテクノロジーを、安定してユーザーに届けること。それが第一歩です。5Gスマートフォンのユーザーが増えれば、それがインセンティブになってコンテンツサービスベンダーやアプリケーションメーカーが、4Kや8Kなど5Gの性能を活かすコンテンツやサービスを作りやすくなります。エコシステムとして、企業が5Gを使いこなせるようにすることが重要なのです。そのためには今の4Gのように、ミッドレンジ、さらにはローレンジの5Gスマートフォンを市場に投入していかなければなりません。

シャオミでは今後10年の重要な方向性のひとつとして、「5G+AIoT」(編集部注:AIoTはAIとIoTをまとめた略語)を掲げています。AIが進化するためには多くのデータが必要で、そのデータを扱うには多くの帯域が必要です。AIの進化は5Gの発展と密接に関わっているのです。AIが進化すれば、IoT製品や連動するサービス、アプリケーションもたくさん出てきて生活はよりスマートになるでしょう。