東京藝術大学、NHK、文化庁、日本芸術文化振興会は、東京藝術大学 大学美術館(台東区・上野公園)において、「日本博」の一環として行われている特別展「あるがままのアート -人知れず表現し続ける者たち-」(会期:2020年7月23日~9月6日)に関して、自宅からでも同展を見ることができる「バーチャル展覧会」をフルバージョンでオープンしたことを発表した。

  • バーチャル展覧会

    バーチャル展覧会

「バーチャル展覧会」は、展示室を360°カメラで撮影し、PC上で会場を再現したもの。Googleマップのストリートビューのようなインタフェースで操作し、マップ上のビューポイントの地点から、360°自在に展示室を見渡すことができる。スマートフォンを用いたVRでの閲覧も可能となっている。

マップ上のアイコンをクリックして、作品と作家のテキスト情報を閲覧できる。現在は一部の作品の写真のみ閲覧できる状態だが、今後、作品の写真は追加されていく予定だ。

  • ロボ鑑賞会

    ロボ鑑賞会

また、東京藝術大学とNHKの独自企画として、インターネット経由で遠隔操作できる自動運転ロボットを活用した「ロボ鑑賞会」も実施中。登録することで、会場内を自身の顔を表示したロボットが走行し、オンライン上で会話をしながら、展覧会の鑑賞を行うことができる。個人でもグループでも無料で参加可能。今回は8月前半(8月1日~8月14日)の参加受付を開始する。

なお、スペシャルコンテンツサイト上では、展覧会会場のモニターで見られる展示映像や、音声ガイドも公開している。

なお、同展は特定の文化や美術動向に影響されることなく、自身の芸術的な衝動に忠実な表現活動を行っているアーティストの作品を紹介する企画展。近年、国内外で注目を集めるアーティスト総勢25名、約200点の作品を通して幅広い“人間観”を探り、“人間の豊かさ”とは何かについて考える内容。観覧料は無料で、入場予約制をとっている。