最新モデルのSeries 5とSeries 3を比べてみる

最新モデルのApple Watch Series 5は、ケースの素材がもっともスタンダードなアルミニウム以外にも、ステンレススチール、チタニウム、セラミックから選べます。最も安価なアルミニウム製40mmケースのGPSモデルは42,800円(税別)からという価格設定です。

Series 5はSeries 3よりもディスプレイが大きくなり、文字盤に配置できるコンプリケーションの数も増えました。時刻やアプリからの情報を画面に常時表示できる機能も追加しながら、内蔵バッテリーで最大18時間という同等の連続駆動時間を実現しています。コンパスアプリもSeries 5だけのものです。

  • 左がSeries 5の44mmモデルで、ディスプレイの表示領域が大きくなっています。どちらも、次世代のwatchOS 7に対応するのが見逃せません

ただ、そのほかの基本機能はSeries 3も共通で、快適な使い勝手をもたらしてくれます。秋に正式リリースを予定するwatchOS 7をインストールして、iOS 14に対応するiPhone 6s以降の端末にペアリングすれば、新機能の「睡眠」アプリや、手を洗う時に特有の動作と音を自動検出して20秒間の「手洗いタイマー」で知らせてくれる機能も使えます。

  • watchOS 7に加わる「睡眠」アプリはSeries 3でも使えます

Siriによる外国語自動翻訳は毎日身に着けるスマートウォッチだからこそ、とっさの外国語によるコミュニケーションが求められる場面で役立ちそうです。サイクリングを趣味にしている人は、watchOS 7ではiOS 14と連携して、自転車走行に最適化したマップアプリによるオートナビゲーションが使えるようになることも覚えておきたいところ。

  • 自転車走行中のナビゲーション機能もwatchOS 7に加わります

ショッピングやフィットネスにもApple Watchは欠かせない

ほかにも、筆者はふだんから大事な通知や連絡を手首のApple Watchで素早く確認したり、自宅で仕事をしている間の通話をApple Watchで受けたりと、日常生活のさまざまな場面でApple Watchがサポートしてくれる手応えを感じることがあります。

Apple WatchのApple Payによるコンタクトレス決済はSuicaだけでなく、iDやQUICPayにも対応しています。対応するカードをWalletアプリに登録しておくと、支払の際に都度パスコードを入力しなくても、Apple WatchのサイドボタンをダブルクリックしてWalletアプリの画面を表示し、カードリーダーにかざすだけで買い物が素速くこなせます。サイフからプラスチックカードを取り出したり、顔のマスクをわざわざ取ってiPhoneのFace IDによる生体認証をクリアする手間からも解放されます。新型コロナウイルス感染症の影響を避けたい今だからこそ、Apple Watchによるタッチ決済を活用する意味があるといえそうです。

  • 電子決済の際も生体認証が不要なApple Watchは便利

Apple Watch Series 5とSeries 3は、ともにISO規格に基づく50mの耐水性能があります。多く汗をかく夏場も、身に着けたままスポーツで思い切り身体を動かせます。watchOS 7から名称が「フィットネス」に変わるアクティビティアプリには、新たなワークアウトとして「ダンス」が加わることを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。もちろん、最初はシンプルに歩数計としてApple Watchのアクティビティ機能を活用してみるのもよいと思います。

  • 「フィットネス」として生まれ変わるアクティビティアプリの新機能も楽しみ

一人ひとりの「やりたかったこと」にピタリとはまる用途がきっと見つかるApple Watch、2万円前後の予算でおトクに買える「Series 3」から使い始めてみてはいかがでしょうか。