スマートウォッチは使ってみたいけれど、ちょっと高いから…と購入に踏み切れていない人も多いでしょう。いま、アップルの「Apple Watch Series 3」がとてもおトクなのをご存じですか? 19,800円(税別)からのお手ごろ価格ながら、基本的な機能は最新モデルのSeries 5に引けを取らない内容で、秋に正式リリースを迎える最新のwatchOS 7にも対応するなど、かなり大盤振る舞いの内容となっているのです。

  • 2020年もApple Watchの現行ラインナップに名を連ねる「Apple Watch Series 3」。夏の装いに最適な「シーフォームスポーツバンド」など、バンドの新色コレクションも続々と追加されています

2万円台前半で購入できるApple Watch Series 3はどんなモデル?

今年の4月24日に発売から5周年を迎えたApple Watch。Apple Watch Series 3は、2017年9月に当時最新のwatchOS 4を搭載するスマートウォッチとして発売されました。現在も現行モデルとしてラインナップされており、アップルのオンラインストアではGPSモデルが19,800円(税別)から、GPS+Cellularモデルが30,800円(税別)からという価格で販売されています。

ケースのサイズは38mmと42mmの2種類があり、大きめの42mmのモデルは税別価格が3,000円ほど高くなります。ケースの素材はアルミニウム、色はスペースグレイとシルバーの2色から選べます。専用の文字盤とバンドを用意するApple Watch Nikeモデルもあります。

  • Apple Watch初の単独でインターネットに接続できるセルラー通信対応モデルが登場したのもSeries 3から。赤いDigital Crownが目印です

Apple Watchでは初めて単独で携帯電話通信サービスを利用できるCellularモデルが登場したのはSeries 3からでした。現在、国内ではNTTドコモとau、ソフトバンクが提供するApple Watch対応の携帯電話通信サービスを契約すると、Apple Watch単体でモバイルデータ通信や音声通話が利用できます。なお、Apple Watchを使うためにはiPhoneが必要となります。

watchOS 4は、アクティビティアプリへのコーチングや、GymKit対応の有酸素器具と接続してトレーニングデータが同期できる機能などが加わり、スポーツシーンでの使い勝手が充実しました。同時に、高心拍を計測した際の通知機能や安静時/ワークアウト時/回復時の心拍数表示など、ヘルスモニターとしての信頼度も格段に高まっています。筆者も、自分の心拍値をケアするために、Apple Watchを毎日寝ている間も身に着けて過ごすようになったのはSeries 3からです。

  • iPhoneとペアリングしてApple Watchの設定や、計測されたさまざまなデータがチェックできます

Series 3でもApple Watchの最新機能が満喫できる

Apple Watch Series 3の発売後、watchOSの世代は間に「5」を挟み、最新の「6」まで毎年順調にステップアップしてきました。その間には、ボイスメモや計算機、トランシーバー、ノイズ(Apple Watchの内蔵マイクで周囲の環境騒音を測定できる)など、Apple Watchが便利になるさまざまなアプリが追加されました。ヘルスモニターとしては、高心拍に加えて低心拍の通知機能も拡充しています。watchOS 6からは、女性のための周期記録アプリも加わりました。

iPhoneを間に介することなく、Apple WatchからAppStoreに直接アクセスしてアプリをダウンロードしたり、課金コンテンツの支払いができるようになったのもwatchOS 6からでした。特に、常時ネットワークにつながるGPS+CellularモデルのApple Watchユーザーには朗報になったはず。もちろん、watchOS 6をインストールしたSeries 3でもこの機能は使えます。

  • watchOS 6からApp Storeを搭載。アプリを直接ダウンロードしたり、課金コンテンツの購入も可能になりました

Apple Watchのふだん使いに便利なおすすめ機能・3選

毎日Apple Watchを使っている筆者が特に便利さを実感しているメイン機能が3つあります。

ひとつは、Apple WatchにSuicaを登録してリーダーにかざすだけで電車やバスに乗ったり、Suicaに対応するショップで買い物ができる機能です。最初にApple Payに追加したSuicaは、Face ID/Touch IDまたはパスコードの入力によるロック解除を自動的に飛ばして、素速くタッチ決済が使える「エクスプレスカード」になります。

  • 便利なSuica機能。もちろん、チャージもApple Watchからできます

MacBookのユーザーは、Apple Watchを身に着けて近づくだけでMacのロックを解除して自動ログインができる機能を活用しない手はありません。watchOS 6とmacOS Catalinaの組み合わせから、Apple Watchを使って管理者パスワードの入力が必要な他のリクエストも承認できるようになりました。例えば、メモアプリのドキュメント単位にかけたロックを解除する場面などに活躍します。

  • Apple WatchがMacBookのデジタルキーになります

Apple Watchはポータブルミュージックプレーヤーにもなります。AirPodsシリーズなど、Bluetooth接続に対応するワイヤレスイヤホンをペアリングすれば、iPhoneを持たなくてもApple Watchだけで身軽にジョギングに出かけられます。Apple Musicの常時ストリーミングが使えるCellular+GPSモデルとの相性が抜群といえる機能ですが、iPhoneのWatchアプリから選択した楽曲をApple Watchの内蔵メモリーに転送してオフラインで聴ける機能もあるので、GPSモデルのユーザーもぜひ試してほしい機能といえます。

  • ミュージックプレーヤーもワークアウトの際にはとても便利な機能です

最新モデルのSeries 5とSeries 3を比べてみる

最新モデルのApple Watch Series 5は、ケースの素材がもっともスタンダードなアルミニウム以外にも、ステンレススチール、チタニウム、セラミックから選べます。最も安価なアルミニウム製40mmケースのGPSモデルは42,800円(税別)からという価格設定です。

Series 5はSeries 3よりもディスプレイが大きくなり、文字盤に配置できるコンプリケーションの数も増えました。時刻やアプリからの情報を画面に常時表示できる機能も追加しながら、内蔵バッテリーで最大18時間という同等の連続駆動時間を実現しています。コンパスアプリもSeries 5だけのものです。

  • 左がSeries 5の44mmモデルで、ディスプレイの表示領域が大きくなっています。どちらも、次世代のwatchOS 7に対応するのが見逃せません

ただ、そのほかの基本機能はSeries 3も共通で、快適な使い勝手をもたらしてくれます。秋に正式リリースを予定するwatchOS 7をインストールして、iOS 14に対応するiPhone 6s以降の端末にペアリングすれば、新機能の「睡眠」アプリや、手を洗う時に特有の動作と音を自動検出して20秒間の「手洗いタイマー」で知らせてくれる機能も使えます。

  • watchOS 7に加わる「睡眠」アプリはSeries 3でも使えます

Siriによる外国語自動翻訳は毎日身に着けるスマートウォッチだからこそ、とっさの外国語によるコミュニケーションが求められる場面で役立ちそうです。サイクリングを趣味にしている人は、watchOS 7ではiOS 14と連携して、自転車走行に最適化したマップアプリによるオートナビゲーションが使えるようになることも覚えておきたいところ。

  • 自転車走行中のナビゲーション機能もwatchOS 7に加わります

ショッピングやフィットネスにもApple Watchは欠かせない

ほかにも、筆者はふだんから大事な通知や連絡を手首のApple Watchで素早く確認したり、自宅で仕事をしている間の通話をApple Watchで受けたりと、日常生活のさまざまな場面でApple Watchがサポートしてくれる手応えを感じることがあります。

Apple WatchのApple Payによるコンタクトレス決済はSuicaだけでなく、iDやQUICPayにも対応しています。対応するカードをWalletアプリに登録しておくと、支払の際に都度パスコードを入力しなくても、Apple WatchのサイドボタンをダブルクリックしてWalletアプリの画面を表示し、カードリーダーにかざすだけで買い物が素速くこなせます。サイフからプラスチックカードを取り出したり、顔のマスクをわざわざ取ってiPhoneのFace IDによる生体認証をクリアする手間からも解放されます。新型コロナウイルス感染症の影響を避けたい今だからこそ、Apple Watchによるタッチ決済を活用する意味があるといえそうです。

  • 電子決済の際も生体認証が不要なApple Watchは便利

Apple Watch Series 5とSeries 3は、ともにISO規格に基づく50mの耐水性能があります。多く汗をかく夏場も、身に着けたままスポーツで思い切り身体を動かせます。watchOS 7から名称が「フィットネス」に変わるアクティビティアプリには、新たなワークアウトとして「ダンス」が加わることを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。もちろん、最初はシンプルに歩数計としてApple Watchのアクティビティ機能を活用してみるのもよいと思います。

  • 「フィットネス」として生まれ変わるアクティビティアプリの新機能も楽しみ

一人ひとりの「やりたかったこと」にピタリとはまる用途がきっと見つかるApple Watch、2万円前後の予算でおトクに買える「Series 3」から使い始めてみてはいかがでしょうか。