時刻の入力がダイレクトにできるように

地味ながら便利だと感じたのが、カレンダーやアラームなどで時刻を入力する際の機能です。これまでは、時間や分の項目をスワイプして回していく方式でしたが、iOS 14ではキーボードから「1230」といった具合に数字を直接入力できるようになりました。数字が行きすぎた…とイライラすることがなくなり、うれしい改良といえます。最初は変化に戸惑うかもしれませんが、慣れるとグンと使いやすくなりますよ。

  • iOS 13以前は、時間や分の項目をそれぞれスワイプして切り替えていた(左)。iOS 14では、テンキーを使ってダイレクトに入力できるようになった(右)

魅力的な新機能はまだまだ盛りだくさん

今回試したパブリックベータ版では、アプリをインストールする必要なく主要な機能が利用できる注目の新機能「App Clips」や、自転車を用いたルート案内をしてくれるマップの新機能が日本語版ではまだ実装されていないなど、iOS 14の実力をすべてチェックできたとはいえません。ウィジェットも、今後サードパーティー製のものが追加されれば、よりホーム画面が便利かつ華やかになるはずです。

  • アプリの一部機能をインストールせずにサッと利用できる新機能「App Clips」の使い勝手など、iOS 14の気になる部分はまだまだ多い

iOS 14は、長年iPhoneを使い続けている人ほど「変わったなぁ」と実感できる大きなアップデートとなります。最初のうちは戸惑う部分もありますが、使い込むごとに「使いやすくなった」と感じられるでしょう。常に通信できる状態のスマートフォンでは重要となるセキュリティ関連の機能も強化されており、さらに安心して使えるようになるのも見逃せません。正式リリースは今年の秋と少し先になりますが、iPhoneユーザーは期待しておきましょう!