ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は7月16日(米国時間)、医薬品部門のヤンセンファーマ(ヤンセン)を通じて2020年7月後半より開始する予定としていた新型コロナウイルス感染症向けワクチン候補の第1/2a相臨床試験を早ければ7月20日週から開始する見通しであること、ならびに臨床試験(治験)の最終段階となる第3相臨床試験を9月から開始したいとの考えを明らかにした。

第1相臨床試験は米国およびベルギーにて実施される予定のほか、第2相臨床試験はオランダ、スペイン、ドイツにて実施する予定としている。また時期は未定ながら、日本での同ワクチンを用いた第1相臨床試験の実施も計画しているという。

同社では2021年中に10億回分以上のワクチンを世界中に供給することを目標に掲げているが、すでに米厚生省の生物医学先端研究開発局(BARDA)との4億5000万ドルを超す資金提供契約の一環として、米国への供給を優先して割り当てることで合意しているほか、日本政府など、米国以外の機関などともワクチン供給に関する協議を行っているとしている。