米INOVIO Pharmaceuticalsは6月30日(米国時間)、開発中の新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチン「INO-4800」の第1相臨床試験の中間解析において、有効性を示すデータを得られたことを発表した。

第1相臨床試験には18歳から50歳までの40名の健康な成人が参加。参加者は4週間間隔で2回の投与を受け、36名の試験参加者のうち34名(94%。残りの4名は新型コロナに実際に感染が判明するなどの理由により試験を中止)になんらかの免疫応答が認められたという。

また、副作用は10件ほどの薬剤注入部位が赤くなったといった軽度の報告のみで、重大な事象は報告されなかったという。

同社では、同ワクチンについて、2021年1月までに安全かつ効果的なワクチンを3億回分提供することを目指す米国の国家プログラム「オペレーション・ワープ・スピード」の一環として、霊長類を用いた研究の対象として選ばれたとしているほか、規制当局の認可が受けられれば、2020年夏から第2/3相臨床試験を開始したいともしている。