ライムライト・ネットワークス・ジャパンは、2020年5月にグローバルで実施した「新型コロナウイルス感染拡大によるオンラインビデオ視聴コンテンツの変化」の調査における、日本の回答結果を発表した。
同調査では、新型コロナウイルスの感染拡大でステイホームやリモートワークが普及する中、オンラインビデオの視聴動向の変化について複数の国から回答を募った。日本、フランス、ドイツ、インド、イタリア、スカンジナビア、シンガポール、韓国、英国、米国の計10か国の5,000人を対象とした。今回発表されたのは、調査の中でも日本からの回答に焦点を当て、グローバルの結果と比較を行ったものとなる。
日本では半数近くが「初めてリモートワーク環境が与えられた」
「COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大後、あなたの雇用主はリモートワークを指示しましたか? それは初めてのことですか?」という問いに対し、4択で回答する設問では、グローバルの調査対象者の約33%が、初めてリモートワークを経験したと回答した。日本は他国と比較してこの回答の割合が突出して高く、全体の半数近く(48%)となった。今般のコロナ禍が、日本のビジネス慣習を大きく変えたことを示す数字のひとつと言えそうだ。
世界的にオンラインビデオ視聴時間は急上昇、日本では5.7倍
同社が2019年12月に公開した「オンラインビデオの状況に関する調査 - 2019年」では、オンラインビデオの視聴時間の平均はグローバルで「6.8時間/週(=0.97時間/日)」だった。今回の調査結果では「4.05時間/日」となり、前回の4倍に急増。日本は元々視聴時間が短く、「4.8時間/週(=0.67時間/日)」だったが、、今回の調査では「3.9時間/日」と世界平均に近づき、半年前と比べて5.7倍まで増加した。
オンラインビデオ視聴の効果を感じている人は9割以上
グローバルでは81%、日本では93%の人が、オンラインビデオの効果を肯定的にとらえている。日本では「ビデオのおかげでより効率的に仕事ができる」という回答に「はい」と答えた人が特に多かった。
仕事以外でのビデオ利用も拡大
グローバルの79%、日本の85%の回答者が、仕事、学校、趣味などの日々の活動の半分以上をオンラインビデオで行う事ができていると回答した。
約7割の人がオンラインフィットネスの利用に前向き
新型コロナウイルスの感染被害を防ぐためにスポーツジムが閉鎖されたためか、日本の全体の67%がオンラインフィットネスに参加したか、参加する予定と回答した。
オンライン教育の必要性も多数が認める
グローバルの83%、日本の76%の回答者が、今後オンラインビデオを使った教育コースを受ける人が増加するだろうと答えた。教育の内容では語学が最も多く、グローバルで26.7%、日本では34%。続いて個人の能力開発(グローバル:24.3%、日本31.4%)で、日本ではこの2つで全体の2/3を占めた。
なお、この調査結果の全文(英語)は、同社webサイトにて公開されている。