Optane Persistent Memory 200シリーズ

Optane Persistent Memoryも、容量を512GBまで増やした200シリーズが新たに発表された(Photo03~05)。この200シリーズは128/256/512GBの3種類のSKUが提供される。メモリチャネルあたり1スロット、このOptane Persistent Memory 200シリーズを利用できるため、1ソケットあたり512GB×6=3TBとなる。これに加えて残りのスロットにDDR4 RDRAMを実装することで、ソケットあたり最大4.5TBの容量が可能になる、としている。

Cooper Lakeでは、末尾にLのつく3製品(Xeon Platinum 8380HL、Xeon Platinum 8376HL、及びXeon Gold 6328HL)でこの4.5TB構成が可能とされる。ちなみに動作速度は2666MHzとなっており、Cooper Lake同様に同日より出荷開始されている。

  • Photo03: 200シリーズはヒートシンクが青になるのが特徴との事。

  • Photo04: 左の開口部に配されるのはVRM関連の模様。

  • Photo05: 中央にあるコントローラが、なんかFB-DIMMを彷彿させる(とか言うあたりが年寄の証拠なのかもしれない)。

3D NAND SSD新製品

今回追加されたのはSSD D7-P5500及びP5600の2製品(Photo06)。どちらもU.2の15mm厚で、96層構成のTLC NANDを利用した製品であるが、特徴としてPCIe Gen4への対応が上げられる。それぞれのスペックは表2の通り。強いて言えばD5-P5500が容量を、D5-P5600が性能と耐久性をそれぞれ重視した構成となっている。

  • Photo06: 見かけは従来製品と全く変わらず。

■表2
型番 D7-5500 D7-5600
容量 1.92/3.84/7.68 1.6/3.2/6.4
I/F PCIe x4, NVMe 1.3c
性能:128KB Seq. Read/Write(MB/s) 7000/4300MB/s
性能:4KB Random Read/Write(IOP/S) 1M/130K 1M/260K
耐久性 1DWPD(最大14PBW) 3DWPD(最大35PBW)
消費電力 Idle:5W Max Avg Active Write:20W

Stratix 10 NX

今回発表されたStratix 10 NX、内部構造(Photo07)だけを見ると、Stratix 10 DX 2100に近い構造であるが、INT 8の場合で最大15倍の処理性能を発揮するとされる。その要が今回搭載されたAI Tensor Block(Photo08)で、データ型としてINT8とINT4、FP16とFP32をサポートする精度混合の処理ブロックで、Stratix 10のDSPをそのまま使って処理する場合の15倍のスループットになる、とされる。

このStratix 10 NXに関しては、投入時期はまだ明らかにされていない。

  • Photo07: まだスペックがはっきりしないが、HBMは一つだけなのかもしれない。またPCIeはGen3相当の模様。

  • Photo08: Product Briefに記載された高レベルの模式図。いくつかの固定機能をハードウェア実装することで、DSPで処理するよりスループットを向上できる、と言う事の様だ。