プラススタイルは6月11日、スマート家電の新製品を発表しました。今度は全自動コーヒーメーカー。アプリで操作ができるのはもちろん、プラススタイルのスマート家電と連動させて便利に使えます。オンライン発表会からお届けします。

  • スマート全自動コーヒーメーカー

世界中のIoT製品を日本のユーザーに届けるIoTショールームとして、2016年3月にプラススタイルはスタートしました。2018年10月には、オリジナルのスマート家電を販売開始。日本の住環境、使い方を考えたロボット掃除機、スマートLED電球などを発売し、現在のオリジナル製品は16種類に増え、さらに続々と新製品を発表しています。

プラススタイルのオリジナル製品は、専用アプリ「+Styleアプリ」でさまざまな家電を操作できるのが特徴。しかも、同社のスマートリモコンやWi-Fiプラグを使えば、家にある別メーカーの家電も「+Styleアプリ」で操作できるようになるので、割と手軽にスマートホーム環境が手に入ります。同社によると、プラススタイルの製品購入者におけるアプリダウンロード率は96.7%ということですから、ほとんどのユーザーが専用アプリを使用しているわけです。

  • プラススタイル製品のユーザーは、大半が専用アプリをダウンロードしています

さらに、1ユーザーあたりの平均デバイス登録数は1.5台。多くの人が複数台の製品を登録しているそうです。もっとも登録が多いスマート家電は、スマートLED電球とのこと。スマートLED電球のユーザーは、スマートWi-Fiプラグやマルチリモコンの利用が多く、既存の家電とスマートLED電球を連携させて使っていることがうかがえます。

  • スマートリモコンなどを使うと、すでに持っている家電をスマート家電として使えます

初のスマートキッチン家電

プラススタイルはこれまで、リビング、玄関、トイレ、寝室などで使えるスマート家電を発表してきましたが、まだキッチン向けの家電はありませんでした。

キッチン家電を開発するにあたり、「毎日使える」「他の機器と連携しやすい」など試行錯誤した結果、「スマート全自動コーヒーメーカー」に決まったそうです。価格は13,800円(税込)、6月11日から予約開始、6月25日の発売となっています。

6月11日~6月25日の期間は「コーヒーメーカー試して予約キャンペーン」を実施。通常販売価格の13,800円から、3,820円オフとなる9,980円(税込)で予約販売します。このほか、「スマートホーム はじめてセット」(後述)も用意されます。

  • スマート全自動コーヒーメーカー

「スマート全自動コーヒーメーカー」は、「ミルでコーヒー豆を挽く」「湯をわかす」「蒸らし・ドリップ」を、すべて自動で行うコーヒーメーカーです。

水とコーヒー豆の計量、本体へのセットは必要ですが、その後は自動でおまかせ。専用「+Styleアプリ」の「スマートモード」では、曜日・時間を指定してコーヒーメーカーをオンにする「タイマー」、そして「お天気」「GPS」「+Styleデバイス」「スマートスピーカー」という5種類の連携条件を設定し、淹れたてのコーヒーを楽しめます。連携条件と使用例は以下の通りです。

■タイマー
曜日・時間を1分単位で指定可能。「起床時」「出勤時」など、決まった生活習慣にあわせて設定できます。スマート全自動コーヒーメーカーの場合、目覚ましと同じ時間にタイマー設定しておけば、起きてすぐに淹れたてコーヒーを楽しめますよ。

■お天気
天気情報(温度・湿度・天気・日の出・日の入り・風速)と連動し、プラススタイルのスマート家電の電源オンオフなどを実行する機能です。スマート全自動コーヒーメーカーでは、タイマー設定と組み合わせて「8時に気温が15度未満の時にオン」といった設定が可能。寒い朝に、温かなコーヒーをすぐに飲めるのはうれしいですね。

■GPS
2020年3月から提供を開始した新機能。自宅や最寄り駅など、半径100~1,000mの範囲で任意の境界線を設定可能。位置情報と連携して、プラススタイルのスマート家電を電源オンオフしたり、スマートマルチリモコンで設定した家電の自動操作が可能です。全自動コーヒーメーカーでは、「土日の夕方のみ、自宅の半径300mに入ったらコーヒーメーカーをオン」といった設定が可能。散歩のあとにのんびりコーヒータイムが楽しめそう。

■+Styleデバイスで連携
プラススタイルの家電は、「+Styleデバイス」で取得する各種データと連携して、自動的に電源オンオフできるほか、指定した機能の動作(照度変更・チャンネル変更など)でも電源オンオフできます。例えば、「朝の時間帯に寝室のドアに設置したセンサーが開閉を検知したら、コーヒーメーカーをオン」といった複雑な設定も。

■スマートスピーカーで連携
+StyleアカウントとGoogleまたはAmazonアカウントを連携すると、GoogleアシスタントやAmazon Alexaに対応したスマートスピーカーを使って、プラススタイルのスマート家電を操作できます。例えば、朝「おはよう」と話しかけると、スマート照明と一緒に全自動コーヒーメーカーのスイッチをオンにするといったことも可能です。

  • 淹れる杯数分の豆をセット

  • 設定をしておけば、毎回アプリを立ち上げる必要はありません

  • 専用アプリを使って、プラススタイル製のそのほかの家電と連携

「スマートLEDシーリングライトと連携させれば、シーリングライトの光で起きると同時にコーヒーを淹れられます。スマートセンサー(ドア・窓)と連携すれば、平日の朝だけドアを開けるとコーヒーメーカーが動き出すという設定も可能です。音声操作が可能なスマートマルチリモコンと連携させれば、おはようと声をかけるだけで、テレビ、照明、コーヒーメーカーが動き出します」(プラススタイル 取締役社長 近藤正充氏)とのこと。設定さえしておけば、アプリを毎回操作する必要がないので、便利に使えそうですね!

もちろん、コーヒーメーカーとしての基本機能にも抜かりはありません。ドリップ式コーヒーは、「豆を挽く」「湯をわかす」「蒸らし」「ドリップ」というステップでコーヒーを抽出しますが、コーヒー豆は酸化しやすく、挽いてから時間が経つと雑味が増します。つまり、美味しいコーヒーを楽しむためには、飲む直前にコーヒー豆を挽くことがポイントというわけです。その点、本機ならいつでも挽き立てが楽しめます。

内蔵ミルは、プロペラ式を採用。豆の挽き具合は、杯数に応じた中挽きが6段階で設定可能です。フィルターはステンレス式。ペーパーを使わないので、そのぶんコストを抑えられます。

「蒸らし」の工程では、「少量のお湯を少しずつなじませる」という蒸らし作業を行い、じっくりとコーヒーを抽出します。蒸らし・ドリップ時間の設定を変えれば、「濃」「淡」の二段階で、好みの味に調整できます。水タンクの最大容量750mL(カップ6杯分)です。アイスコーヒーに最適な水量も一目で分かるよう、目盛りを施しています。水タンクとミル付き容器は取り外して水洗いできるため、清潔に保てるのはうれしいところ。コーヒーサーバーもガラス製です。1杯あたりの抽出時間は5~6分、6杯分では10分ほどかかります。

  • ポットはガラス製。保温は30分

本体サイズは幅160×高さ280×奥行き321mm、重さは約2.6kg。消費電力は約670W。保温機能は30分。豆のほか、コーヒーの粉も使えます。

プラススタイルは、6月11日から6月25日の期間限定で「スマートホームはじめてセット」を3つ用意。スマート全自動コーヒーメーカーと、プラススタイルのスマート家電をセットでお得に購入できます。

  • 寝室ドア連携セット
  • 12,335円(税込)、通常から4,500円オフ
  • スマート全自動コーヒーメーカー
  • スマートセンサー(ドア・窓)
  • 寝室ライト連携セット
  • 16,780円(税込)、通常から6,000円オフ
  • スマート全自動コーヒーメーカー
  • スマートLEDシーリングライト
  • リビング連携セット
  • 14,780円(税込)、通常から5,000円オフ
  • スマート全自動コーヒーメーカー
  • スマートマルチリモコン

「スマート家電の普及に大切なことは、ひとつの製品でも使えることだと考えています。当社の製品はセットにしないと使えないというわけではなく、ひとつの製品で便利に使っていただけます。まずは使ってみて、利便性を体感していただければ。

また、そのひとつの製品もできるだけ安く提供できるよう心がけています。スマート家電だから高価になるのではなく、手に取りやすい価格にすることで、スマート家電が広がっていく起爆剤になると考えています」(近藤社長)

ちょっと気軽に使ってみたい人にぴったりの、プラススタイルのスマート家電。起きたら自動で淹れたてのコーヒーが楽しめるなんて、朝から元気に過ごせそうです。