日立グローバラルライフソリューションズ(以下、日立)は6月9日、5.5合炊きIHジャー炊飯器「ふっくら御膳(RZ-W100DM)」を発表した。本体色はフロストブラックの1色のみの展開となる。発売日は7月4日、価格はオープン、推定市場価格は80,000円前後(税別)。
ふっくら御膳は2019年モデルから、京都で代々続く老舗の米屋「八代目儀兵衛」を監修に迎え、八代目儀兵衛の炊飯の技「外硬内軟(がいこうないなん)」を日立独自の炊飯方式「極上ひと粒炊き」に取り入れてきた。今回の2020年モデルでは、極上ひと粒炊きを継続して採用するとともに、すしめしでも八代目儀兵衛の技が楽しめる「極上すしめし」コースを追加した。
八代目儀兵衛の「外硬内軟(がいこうないなん)」は、ごはん粒の外を硬く、中は柔らかく炊く技術。「ひと粒ひと粒しっかりとした食感で、かむと甘みが広がる」としている。RZ-W100DMの「極上ひと粒炊き」では、最高1.3気圧の圧力と最高107℃の高温スチームによって、ごはんのひと粒ひと粒が外硬内軟になるようていねいに炊き上げる。
新搭載の「極上すしめし」コースは、好みや用途に合わせて選べる極上コースの一部。お米の粒感を残しながら、水分と粘りを適度に抑えて炊き上げ、酢と合わせたときにおいしくなじむとしている。
炊飯中に蒸気をほとんど出さない「蒸気カット」を搭載。日立によれば「白米・極上ふつう」コースで3合を炊飯したときに、標準水量0.58L(580mL)に対して排出蒸気量を約1%の5.8mlに抑える。炊飯コースや周囲の環境などによって排出蒸気の量や見え方は異なるが、家庭でスライド式の棚などに入れて使える、置き場所に困らない仕様だ。
このほか、従来は本体内部のフレームに施していたシリコン入りの抗菌コーティングを、新たにフックボタンと上面の蒸気キャップにも採用した。汚れを落としやすく、お手入れが楽になるほか、抗菌剤入りとすることで清潔性も高めている。
炊飯容量は、0.5~5.5合で、1合以下や2合以下の少量炊きにも対応。内釜はカーボンフッ素6年保証付きの「大火力 沸騰鉄釜」だ。保温時間はスチーム40時間。操作部にはホワイトLEDバックライト付きの大型液晶を搭載している。付属品として、自立式のコンパクトしゃもじと計量カップを同梱。
同時に、操作部がバックライトのないグレー液晶で、保温時間がスチーム24時間と短く、シリコン入りコーティングを省いた、RZ-V100DMも発売する。価格はオープン、推定市場価格は55,000円前後(税別)。
RZ-V100DMは、「極上ひと粒炊き」や「極上すしめし」コースを搭載するが、極上コースは白米と無洗米のみ対応。玄米や雑穀米は通常のコースでのみ対応する。本体色はパールホワイトとメタリックレッドの2色を用意する。
本体サイズと重さは、RZ-W100DMもRZ-V100DMも共通で、W248×D302×H232mm、約6kgとなっている。