起動もロードも大幅短縮! SSD化の効果を試す
これで内蔵HDDをSSDに換装する作業は完了だ。ここからは、SSD化によってどこまでゲームの起動とロード時間が短縮されるか試してみたい。すべてストップウォッチを使った手動計測となるため、ブレを考慮して3回測定した平均値を掲載。また、今回のテストではすべてパッケージ版を使用している。
まずは小島秀夫監督が手がけた作品として話題となったアクションゲーム「DEATH STRANDING」から。PS4のメニュー画面からタイトル画面が出るまでを「起動」、CONTINUEを選択して「ゲームを再開」が表示されるまでを「ロード」とした。起動、ロードともに短縮されているが、注目はロード時間だろう。広いマップを読み込むゲームだけにSSD化の効果は大きく、ロード時間は半分以下となった。
次は根強い人気を誇るアクションRPG「モンスターハンターワールド:アイスボーン」だ。PS4のメニュー画面からネットワークに接続されるまでを「起動」、セーブデータを選び、ゲームがプレイできるようになるまでを「ロード」とした。これも広大なマップを読み込むゲームだけに効果は絶大で、ロード時間は4分の1以下まで短縮された。
オープンワールド系のアクションゲーム「Marvel's Spider-Man」でもテストする。PS4のメニュー画面からタイトル画面が出るまでを「起動」、CONTINUEを選択してゲームが再開されるまでを「ロード」とした。これも、これまでの2本と同様だ。SSDではロード時間は半分以下と大幅に短縮されている。マップの広いゲームでは特に効果が高いことが分かる結果だ。
最後にPS4本体の起動時間をチェックしよう。大幅ではないが、SSDのほうが起動時間は短くなるのが分かる。PS4は外付けのUSBストレージにゲームをインストールすることも可能。そのため、外付けSSDを使ってゲームの起動やロード時間を短縮する手もあるが、それではPS4本体の起動時間は短縮できない。起動時間の高速化は内蔵HDDをSSDに交換したときのメリットだ。それに外付けSSDではUSBポートを1つ使ってしまう。薄型PS4はUSBポートが2基しかないので、外付けSSDで1つ埋めてしまうのは使い勝手が悪くなってしまう。特にPS VRを使うためにはUSBポートが1基必要なので、筆者のようにPS VRでよくゲームをプレイする人間にとっては、避けたいところだ。
というわけで、ここまで薄型PS4の内蔵HDDをSSDに換装する手順を紹介してきた。2TBのSSDを使えば、大容量化と高速化の両方を達成できるのが分かっていただけたと思う。500GBの遅いHDDで容量のやりくりをしているなら、ぜひとも挑戦してみてほしい。