KDDIが運営するポイントサービス「au WALLETポイント」と「Ponta」の統合が21日から開始されました。au WALLETポイントはPontaポイントとなり、今後はPonta加盟店でもポイントを貯めたり使ったりができるようになります。Pontaとの統合で1億を超える会員基盤を抱えるKDDIは、決済事業でさらなる成長を目指したい考えです。私たちの生活では、今後どういう場合におトクになるのでしょうか?

  • au WALLETポイントとPontaポイントが統合。私たちユーザーには、どのようなおトクな変化がもたらされるのでしょうか?

au PAY×Pontaでポイントがダブルで貯まる

Pontaを運営するロイヤリティマーケティングとKDDIは2019年12月に提携を発表し、統合に向けた作業を続けてきました。それがようやく完了し、実際の統合が21日から開始されました。Pontaユーザーでかつau PAYを使っていない利用者に関しては、特別な変更は必要ありません。大きく変わるのはau PAYのユーザーです。

  • Pontaとの統合で、大きく3つのメリットがもたらされます

これまで蓄積してきたau WALLETポイントは、そのままPontaポイントに自動的に置き換わります。au PAYでの支払いをはじめ、auサービスの利用で貯まるポイントは、今後はPontaポイントとして貯まります。Pontaとの連携は任意ですが、すでに保有しているPontaポイントがあれば連携することで両者のポイントは合算されます。

さらに連携によって、Ponta加盟店でau PAYを使った場合にポイントが追加で貯まるようになります。もともと、au PAYの支払いでは200円で1ポイント(0.5%)が自動的に貯まります。ID連携したPontaカードを提示すると、100円または200円で1ポイントが貯まりますので、その両方のポイントが貯まることになります。au PAYで支払いができる加盟店で、かつPontaが貯まるPonta提携社であれば、最低でも200円で2ポイント(1%)が貯まることになります。

  • Pontaカードの提示とau PAYでの支払いで、最大1.5%のポイントが貯まります

貯まったポイントは、従来のPontaポイントと同様に支払いに使うこともできますし、au PAYの残高として1ポイント1円でチャージすることもできます。チャージ自体は100ポイント単位ですが、Ponta提携社以外でも貯まったポイントを支払いに使えます。

PontaとのID連携は、au PAYアプリのアップデート後、最初の起動時に行われます。連携する場合、既存Pontaとの連携をするか新規にPontaカードを発行するかを選択でき、連携後は、au PAYからPontaボタンを押せばカードの券面を表示できるようになります。そのため、従来のプラスチックカードを持ち歩く必要はなくなり、au PAYアプリからポイントカードを提示してそのまま支払いまでが可能になります。

  • まずは、au PAYアプリで連携作業が必要になります。アップデート後は、最初の起動時に新しい規約への同意が求められるので、事前に設定しておかないと支払時に困るので注意が必要です

連携しなくても、既存のPontaカードを提示してau PAYで支払えば、それぞれ別にPontaポイントが貯まります。ですが、連携するとそれがひとまとめにできる、という点がメリットです。au PAYアプリとローソンアプリでは、21日からアップデートで連携に対応。Pontaアプリでは、6月中旬からau PAYとの連携機能を提供する予定です。

  • ローソンやPontaのアプリでも連携するようになります

さらに、ローソンではポイント還元率を強化。6月1日からは、auユーザー以外でも最大5%還元するキャンペーンを実施します。Pontaカードの提示で最大1%、au PAYでの支払いで4%のポイントが貯まる形で、毎月3のつく日(三太郎の日)では、これがau PAYの支払いで7%たまり、最大で8%の還元になります。auユーザーの場合、三太郎の日はau PAY支払いが10%になるので最大11%の還元が得られます。

  • ローソンでのポイント還元を強化。終了期間を定めないキャンペーンという位置づけです

au PAY決済でのローソンでのポイント増量は、auユーザー向けにはすでに提供しており、決済回数はほかに比べて1.2倍の数となっていました。これをauユーザー以外に拡大することで、au PAY利用をさらに拡大させたい考えです。

  • ローソンでのau PAY利用はほかと比べても多く、キャンペーンが奏功しているようです