この数年で注目度がぐっと高くなった家電ジャンルのひとつが「電気鍋」。火を使わないので調理中に台所にいる必要がなく、自動調理機能などで火加減に失敗する心配もないなど、電気調理鍋にはさまざまなメリットがあります。そんななか、5月12日にA-Stageから電気圧力鍋「Re・De Pot(リデ ポット)PCH-20L」が発表されました。発売は5月21日、発表時点で14,800円(税込)と、なかなかリーズナブルな製品です。

  • 電気圧力鍋のRe・De Pot、左からネイビー、ブラック、レッドの3色展開となります

2人~3人向けとして標準的なスペックの電気圧力鍋

Re・De Potは、調理容量が1.2L(炊飯4合)と2二~3人向けにピッタリの電気圧力鍋です。調理モードは「圧力」「スロー」「温め」「自動調理」の4モードを搭載しています。

  • 製品サイズは幅228×奥行222×H244mm(ハンドル部除く)、重さは約2.8kgと、電気鍋としてはコンパクトなサイズ。ハンドルもあるので持ち運びやすいデザインです

圧力モードは、1.8気圧の圧力をかけて調理する圧力調理機能。スローモードは40℃~100℃までの設定温度で食材を加熱する低温調理加熱機能で、温めモードは作り置きの料理を温めなおす機能です。そして自動調理モードは、炊飯、おかゆ、無水カレー、肉じゃが、クリームシチュー、さばの味噌煮、豚の角煮、りんごのコンポートという8つの自動調理メニューがあります。もちろん予約調理にも対応し、最大12時間(1時間ごと)までの予約が可能です。調理モードの内容もそのほかの機能も、最近の電気圧力鍋としては標準的ですね。

  • 本体正面に液晶画面とボタンを配置。操作部はあまり目立たなくなっています

  • コンパクトサイズでも最大4合まで炊飯可能。しかも炊飯は浸水なしの25分で炊き上がるといいます。最大1.8気圧の圧力を使って炊くので、浸水なしでもふっくらとした炊き上がりになるそうです

寸胴のようなアナログ風デザインが魅力的

Re・De Potの魅力は、デザイン性の高さでしょう。本体表面はマット仕上げのカラーリングで、本体両脇とフタの上にあるメッキ加工ハンドルがポイントになっています。本体正面の液晶画面や操作ボタンが比較的目立たないので、一見するとレストランにある寸胴鍋(ずんどうなべ)のようなスタイルです。A-Stageによると、これは調理後にそのまま食卓に出しても違和感なくするため。また、使用していないときも、インテリアのジャマをしないデザインを目指したとのことです。

ブラックのほか、レッドとネイビーの3色展開というのも電気鍋としては珍しいカラーチョイス。ブラックはハンドルがゴールド、レッドとネイビーはシルバーと色分けされており、その辺りにもこだわりが感じられます。

  • ハンドルが両脇について持ち運びやすいので、調理後そのまま食卓に運んでも違和感がありません

  • 中央のブラックのみハンドルがゴールド。奥左右にあるレッドとネイビーはハンドルがシルバーです

後発製品だけに使い勝手もなかなかよさそう

すでに大手家電メーカーがいくつもの電気鍋を発売しているなかでの登場だけあり、使い勝手もなかなかよさそうです。たとえば、フタ部分はねじって取り外す方式で、完全に本体と分離するので調理後にジャマにならず、メンテナンスも簡単そう。使ったあとは、内ブタ、内鍋、圧力切替弁を洗うだけと、電気圧力鍋としては比較的洗うパーツが少ないと感じました。

  • フタが外せるので食卓でサーブするときジャマになりません。ちょっと残念なのは、フタを開けたままの加熱ができないこと。これができると、保温や煮詰めるといった調理に便利なんです

  • フタ部分には圧力切替弁が配置されています。時計回りにねじると密閉、反時計回りで排気です。圧力調理は密閉、スロー調理や温め調理は排気モードで使います

Re・De Potで作れるレシピをサイトで公開

Re・De Potを発売したA-Stageの取締役兼ピクセラ ブランドデザイン部の櫻井裕太氏によると、家電に重要なのは「どんな機能があるか」よりも「なにができるか(調理できるか)」。そこで同社のWebサイトでは、フードディレクターの川上ミホ氏がプロデュースした「毎日特別ごはん」スペシャルレシピを公開しています。

レシピは数回にわたって公開するそうで、第1弾は手軽に作れる「ごちそう炊き込みごはん」。調理に時間がかかるスペアリブや芋、豆などをRe・De Potで簡単・時短で調理してくれます。

  • 第1弾で公開したレシピのひとつ「ピリ辛ジューシースペアリブごはん」。肉の美味しさがご飯にしっかりしみこんだピリ辛の炊き込みご飯です。このほか、第1弾ではおかゆやおはぎなどのレシピも公開されています