プラネタリウム向けのフルドーム映像などを手がけるライブは5月1日、プラネタリウム番組「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」のフルHDバージョンをYouTube公式アカウントで無償公開した。5月15日までの期間限定公開となる。さらに、初代はやぶさの道程を描いたフルCG映像作品「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」などを今後の公開候補作品として挙げている。

  • プラネタリウム番組「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」

    プラネタリウム番組「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」(2012年公開)
    (C)有限会社 ライブ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、全国の科学館・プラネタリウムも臨時休館に追い込まれるなど、影響が広がっている。ライブは、同社が制作してきた“宇宙、地球と生命の関わり”を描いた映像作品を順次無償公開する「フルドーム作品無償公開プロジェクト」を開始。まず、「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」のロングバージョン(39分)の期間限定無料配信をスタートした。

  • プラネタリウム番組「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」

「Eternal Return-いのちを継ぐもの-」のあらすじ

「おじいちゃんの思い出は、いつだって星につながっていく」

祖父の死をきっかけに、はるかは子どもの頃、聞いた宇宙の話を思い出す。

宇宙ではじめて生まれた星。星は輝きながら新しい原子を生み出し、それが星の死によって宇宙に広がって行った。そして何十億年もの時間の末、太陽と地球が生まれ、いのちが誕生する舞台が作られた。

はるかは、思い出を辿るうちに、その話に込められた祖父の想いに、気づき始める——

同作は、ライブの代表取締役でもある上坂浩光氏が監督・シナリオ・絵コンテを担当し、宇佐美徳子氏(高エネルギー加速器研究機構)や梅本智文氏(国立天文台)らが監修。2012年から全国各地のプラネタリウムで上映され、映像文化製作者連盟による「映文連アワード2011・文部科学大臣賞」などを受賞している。

監督メッセージ

これは科学を説明する作品ではなく、科学の知見を使って、私たちが宇宙の中でどのように生まれて来たのかを体感してもらうための作品です。

宇宙に存在する全ての物には始まりと終わりがあります。星の誕生と死、そしてそこで生まれた命にもまた、始まりと終わりがあります。宇宙全体が繰り返すその永遠の回帰の中で、僅かな時間を生きる私たち。その意味と大切さを感じて欲しいと思います。

そして死という悲しみに対し、この作品が少しでもそれを和らげる事が出来れば、これ以上の喜びはありません。

監督 上坂浩光

本来はプラネタリウムのドーム全体に映し出される、没入感の高いフルドーム映像作品として作られているが、今回はフルハイビジョンに変換した平面映像をYouTubeで公開している。ライブでは「平面映像で観た作品がドームではどう感じられるのか? プラネタリウムが再開されましたら、是非足を運んでください」とコメントしている。

なお、同社は今後の公開候補作品として、初代はやぶさの地球から小惑星イトカワへ、そして地球帰還までの道程を描いた「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」や、地球物理学の話題を織り込みながら、立山黒部ジオパークを舞台に少年と山の物語を描いたフルドーム映像「剣の山」などを挙げている。