ソフトバンクが3月27日より5Gサービスを正式スタートさせました。対応端末は4モデルあり、このうち「ZTE Axon 10 Pro 5G」(ZTE製)は同日より発売しています。

「ZTE Axon 10 Pro 5G」は、「トクするサポート」を適用すると月額1,860円から購入できるコスパ良好な端末。一体、どんな使い勝手なのでしょうか? 短期間ながら試用する機会を得たので、簡単にレビューしてみます。

  •  ZTE Axon 10 Pro 5G

    コスパ抜群の「ZTE Axon 10 Pro 5G」、その気になる使い勝手は?

外観は大人っぽく落ち着いた印象

まずは外観から。ZTE Axon 10 Pro 5Gは、ディスプレイに約6.4インチのフルHD+(2,340×1,080ドット)有機ELを採用したモデルです。狭額縁設計により、画面占有率は約92%まで向上しています(しずく型ノッチを採用)。重さは約176gとそれなりにあります。画面の両端が湾曲している効果でしょうか、大きさのわりにスリムな印象も受けました。

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    約6.4インチのZTE Axon 10 Pro 5G。サイズは約W73×D159×H7.9mm、画面占有率は約92%

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    画面の両端が湾曲しています

カラバリはブルーの1色展開。落ち着いた濃紺に近い配色で、ライティングによっては深緑色にも見えます。画面内に指紋認証センサーを搭載していることもあり、背面は非常にスッキリとした仕上がり。表面と同様、やはり両端が湾曲しています。

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    背面の様子。反射で顔が映り込みます。「AXON 5G」「ZTE」の文字がデザインされていますね

カメラ周りですが、メインが有効画素数約4,800万画素+約2,000万画素+約800万画素のトリプルカメラを採用しています。レンズ部分には突起があるため、机に置くとガタガタと安定しません。背面カバーを被せれば解消できるでしょう。

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    レンズ部分に突起あり。望遠カメラ、メインカメラ、広角カメラのトリプルカメラ仕様です

イヤホンジャックは非搭載。USB Type-C変換ケーブルが同梱されています。スピーカーは下端およびディスプレイ上部に配置されており、大きな音量を出すことができました。

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    下端にはSIMカードスロット、USB Type-C端子、スピーカーを配置

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    側面には音量ボタンと電源ボタン

基本性能のおさらい

次に基本性能をおさらいしましょう。プロセッサにはオクタコア(2.8GHz+2.4GHz+1.8GHz)Snapdragon 865 5Gを採用。これは競合他社のフラッグシップにも搭載されているCPUで、「SONY Xperia 1 II」「SHARP AQUOS R5G」「Samsung Galaxy S20」と同等の性能が期待できます。ROMは128GB、RAMは6GB。外部メモリーは最大2TBのmicroSDXCカードに対応します。挿し込めるSIMカードは1枚のみで、デュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)には対応しません。

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    SIMカードスロットの様子

最大の特徴は、やはりモバイルの通信速度。最大通信速度は5G網なら下り最大2.0Gbps / 上り最大103Mbps、4G網なら下り最大988Mbps / 上り最大46Mbpsを実現します。設定画面では、5Gと4Gを切り替えることも可能。本稿でも、屋外における通信速度を調べてきました(後述)。Wi-FiはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac/axに準拠しています(2.4GHz帯、5GHz帯)。防水・防じん機能は非搭載です。

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    設定には「5Gを有効にする」のスイッチがありました

スリープ状態では、時刻と日時、曜日、バッテリー残量が表示される仕様です。バッテリー容量は4,000mAh。画面内の指紋認証に対応しています(これも後述)。

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    同梱物。クリアケース(試供品)が入っています。ACアダプタやケーブルは別途、購入が必要です

  • ZTE Axon 10 Pro 5G

    プリインストールされているアプリはこんな感じ。Facebook、Y!ショッピング、Wi-Fiスポット設定などは、好みに応じてアンインストールも可能でした