筆者は以前、とあるカフェを経営していたくらいのコーヒー好き。そんなわけで、我が家にはコーヒー豆の焙煎機や、そこそこお高いグラインダーなどが存在しています。でも常にハンドドリップしているかというと……。ハンドドリップはていねいに淹れると5分くらいかかるので、少々面倒に感じることが多々あります。

そこで活躍するのが、ボタン一つでコーヒーを抽出してくれるコーヒーメーカー。家電ライターという職業柄、たくさんのコーヒーメーカーを試していますが、最近のお気に入りでずっと使っているのは、UCCの「ドリップポッド DP3」(以下、DP3)です。しかも、コーヒー以外でも大活躍してくれています!

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    コーヒーメーカーというと黒色の本体が多いなか、ホワイト、ブラウン、アッシュローズ、ペールミントといったポップなカラーをそろえているDP3。我が家では、さわやかだけど主張しすぎないホワイトを選択(公式オンラインストアの価格は税別13,200円)

基本の使い方はカンタン

DP3は基本的な使い方としては、一杯分のコーヒーを抽出するドリップポッド専用カプセルを本体にセットし、スタートボタンを押すだけ。UCC上島珈琲が販売するだけあって、専用カプセルのコーヒー豆にもこだわっています。

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    本体サイズは幅133×奥行290×高さ224mmと比較的コンパクト。従来モデルよりもシンプルなデザインで圧迫感がありません

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    本体の裏側には水タンクを配置。上のフタを開けて水を注げるほか、タンクごと外せます。満水容量は約700ml

コーヒー豆は生鮮食品といわれるくらい、焙煎後の鮮度が重要ですが、カプセル式だといつでも新鮮な状態の豆でコーヒーを楽しめるのが魅力。カプセルの種類も豊富で、コーヒーだけで11種類あり、カフェインレスコーヒーまでラインナップしています。このへんはさすがUCCですね。

ほとんどのカプセルは、公式サイトでは税込816円の12個入りで売られています(ブルーマウンテンなど一部のカプセルを除く)。一杯約68円で楽しめる計算です。コンビニのドリップコーヒーより安いのはうれしいところ。

もう一つうれしいのは、紅茶や煎茶、ジャスミン茶というラインナップがあること。これなら「コーヒーが苦手」という来客のときも安心です。

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    ドリップポッド専用カプセル。UCCだけあって、コーヒーだけでも11種類! ほかにも紅茶や煎茶、ジャスミン茶が選べます

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    本体上部のフタを開けてカプセルをセット

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    本体上部の操作ボタン。蒸らし時間を長くとり、ゆっくり抽出する「ストロング」モードが特徴です。湯量は7段階から選べます

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    専用カプセルごとに最適な湯量が記載されています。このため、コーヒー(カプセル)の種類によって抽出量が変わる点は注意が必要です

さて、抽出されたコーヒーですが、これはもうUCCが豆からマシンでの抽出方法まで監修しているということで、美味しいのは当たり前。筆者は全種類のカプセルを試してみましたが、味の傾向としては比較的さっぱりとした後味のコーヒーが多い印象です。濃いめが好きなら、ストロングモードで淹れてみたり、標準より湯量を減らしたりと、調整すればOK。カプセル式でも、自分好みの味を試行錯誤できる点が気に入っています。

ストロングモードは、DP3から搭載された「濃く抽出する」新モード。具体的には、標準のモードよりも蒸らし時間や抽出時間を長く設定しています。ストロングモードで淹れたコーヒーをストレートで飲むと、少々苦みやえぐみを感じるカプセルもあるのですが、甘いオヤツとあわせたり、牛乳で割るカフェオレなどには相性ばっちりです。

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    DP3で抽出したコーヒー。写真は専用カプセル「モカ&キリマンジァロ」を抽出したもの

ちなみに、ストロングモードは「Teaモード」でも使えるので、氷で薄まってしまうアイスティーを作るときにも便利。個人的には、ストレートで飲むなら専用カプセル「モカ&キリマンジァロ」、ラテで飲むならストロングモードで淹れた「鑑定士の誇り リッチブレンド」が好きです。

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    ストロングモードを搭載したことで、カフェオレやアイスコーヒーなどのアレンジメニューを手軽に楽しめるのも魅力。ストロングモードの湯量1~2で抽出すると、氷や牛乳で薄めてもぼやけた味になりません

  • UCC「ドリップポッド DP3」

    メンテナンスの簡単さもお気に入りのポイント。写真の白いカプセルを捨てて、黒い小さなカプセルホルダーをササッと水で流すだけ。驚くほど手間がかかりません!