ベンチマーク、実性能は”勝ちたい”プレイヤー向け

ここからは一番気になるであろう性能チェックに移りたいと思う。まずは、「PCMark 10 v2.0.2144」、「3DMark v2.10.6797」、「CrystalDiskMark 7.0.0f」の結果から見ていこう。

  • PCMark 10 v2.0.2144の結果

  • 3DMark v2.10.6797-FireStrikeの結果

  • 3DMark v2.10.6797-TimeSpyの結果

  • NVMe SSDのCrystalDiskMark 7.0.0hの結果

  • HDDのCrystalDiskMark 7.0.0hの結果

PCMarkも3DMarkも十分高いスコアだ。また、NVMe SSDはCrystalDiskMark 7.0.0hでシーケンシャルリードが3,000MB/sと十分高速と言える結果。かなり速いゲームロードを実現できるだろう。HDDは2.5インチのノートPC用ではごくごく一般的な速度。データのバックアップやあまりプレイしなくなったゲームの移動先として使うのがいいだろう。

次は実ゲームのベンチを紹介していきたい。ここではバトルロイヤルゲームの定番「フォートナイト」と根強い人気のFPS「Tom Clancy`s Rainbow Six Siege」、高い性能を求めるゲームとしてアクションの「モンスターハンターワールド:アイスボーン」とオープンワールドゲーム「Red Dead Redemption 2」、リアルタイムレイトレーシング(DXR)対応タイトルとしてアクションゲームの「Shadow of the Tomb Raider」でテストを行った。解像度はすべてフルHDで測定している。

  • フォートナイトのベンチマーク結果

フォートナイトはベンチマークモードが用意されていないため、ソロモードをプレイしたときのリプレイデータ(約4分)を再生し、そのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。最小(1%)は、測定した全体のうち1%が表記したフレームレート以下になるということだ。フレームレートがここまで落ち込むことがある、という目安と考えてほしい。ベンチ結果は最高画質でも平均100fpsをオーバー。最小も60fpsを大きく上回り、ほぼ快適にプレイできると言っていいだろう。画質を高設定にすれば平均140fpsと144Hz液晶を活かせるところまでフレームレートを高められる。

  • Tom Clancy`s Rainbow Six Siegeのベンチマーク結果

Tom Clancy`s Rainbow Six Siegeは内蔵のベンチマーク機能で測定した。比較的軽めのゲームであるため、最高画質の設定でも平均190fpsを超えており、フルHD解像度なら144Hzを活かし切れる。

  • モンスターハンターワールド:アイスボーンのベンチマーク結果

アクションRPGとして人気のモンスターハンターワールド:アイスボーンは、ベンチマークモードがないため、一定コースを移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。快適なプレイのために求められる性能は高めのゲームだが、フルHDなら最高画質でも69.9fpsを記録。フレームレートが落ち込むときもあるが、十分快適にプレイできるレベル。画質を高設定にすれば、平均86fps、最小でも60fpsを超えているのでプレイしていてカクつきを感じるシーンはかなりなくなる。

  • Red Dead Redemption 2のベンチマーク結果

Red Dead Redemption 2は内蔵ベンチマーク機能で測定した。このゲームでは画質のプリセットが精密度として20段階用意されている。現在もっとも重いゲームの一つだけあって、精密度をしたから5番目に設定してようやく平均60fpsを超える。

  • Shadow of the Tomb Raiderのベンチマーク結果

Shadow of the Tomb Raiderは内蔵のベンチマーク機能で測定した。このゲームはGeForce RTXシリーズの特徴であるリアルタイムレイトレーシング(DRX)に対応しており、リアルな影の描写を楽しめる。しかし、DXRを有効にすると処理はかなり重くなる。最高画質で快適にプレイしたいなら、DXRは無効化しておくのがいいだろう。画質を高設定、DXRを中設定程度ならなんとか快適プレイの目安である60fpsを超えられる。GeForce RTX 2060はGeForceシリーズ全体で見ればミドルレンジだが、RTXシリーズの中では下位モデル。DXRを楽しむなら、フルHD解像度でも画質設定の調整は必要と言えそうだ。

ゲーミングノートだと動作音も気になるところだが、ファンコントロールアプリが導入されており、負荷がかかってない状況では冷却ファンが停止するため、ほとんど音は気にならない。ゲーム中はさすがにファンがガンガン回るので、静かとはとても言えない動作音となるが、それでも高負荷時にファンが爆音となるゲーミングノートに比べると小さいほう。筆者としては我慢できないレベルではないと言える。

  • ファンの回転数はアプリでコントロールされている

最後に、それほど重くないゲームなら高フレームレートでプレイできるだけの性能を持ち、144Hzの高リフレッシュレート液晶で滑らかな描画も可能とFPSなどでガチの勝負に挑みたいプレイヤーにもオススメできる1台。この性能で約18万円は十分コストパフォーマンスに優れていると言える。本格派のゲーミングノートを求めているならチェックして損はない。