NTTドコモは、Magic Leap製の軽量なウェアラブルヘッドセット「Magic Leap 1」を5月以降に発売する。VR/AR/MRといった先端技術を活用する個人のXRコンテンツクリエイターや法人を対象に、直販サイト「ドコモオンラインショップ」と全国のドコモ法人営業部門で販売。また、全国約100店舗のドコモショップで3月末から順次展示する予定だ。

  • Magic Leap 1

    Magic Leap 1

Magic Leap 1は、米Magic Leapが開発したウェアラブルヘッドセットで、日本ではドコモが最初に発売する。価格は公開されていないが、Magic Leapの直販サイトでは2,295ドル(日本円で約25万円)で販売されている。

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    Magic Leap 1の概要を説明するNTTドコモの吉澤社長

9つのセンサーで空間認識する、軽量316gのヘッドセット「Lightwear」と、メモリやバッテリーを搭載したプロセッシングユニット「Lightpack」、6方向の動きに対応したコントローラーを組み合わせて使い、空間コンピューティングを利用したコンテンツが楽しめる。モニターがなくてもシームレスにデジタルコンテンツに見て触れることができ、「これまでにない臨場感あるインタラクティブな体験が可能」だという。

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    Magic Leap 1の利用イメージ

Magic Leap 1を活用した体験コンテンツとして、ドコモと東宝が共同製作したオリジナルXRコンテンツ「Tokyo Godzilla Museum」を用意。1/150スケールで再現された、リアルな「ゴジラに破壊された東京のジオラマ」が、Magic Leap 1を通して見ることで、ゴジラ襲来前の美しい街並みに復元されていく。しかし再生された街中にゴジラが出現し、鑑賞者は大迫力のバトルと予想外の結末を目撃することとなる。

このコンテンツ制作にあたり、映画「シン・ゴジラ」の制作スタッフが再集結。特撮美術として参加していた三池敏夫氏が演出とジオラマ制作を担当。「Magic Leap 1のスペックを最大限活かした圧倒的な迫力のゴジラを作り上げ、臨場感のあるCGを生み出す」としている。

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    ドコモと東宝が共同製作したオリジナルXRコンテンツ「Tokyo Godzilla Museum」

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Lightwearの解像度は片眼あたり1.3Mピクセル、視野角は50度。120Hzのリフレッシュレートで動作する。表示色は1,680万以上。コントローラーはハプティックフィードバックにより、コンテンツとの接触が手に伝わる仕組みとなっている。1回の充電で最大6時間連続使用できる。

Lightpackには、最大1.7GHz(6コア)の省電力小型プロセッサ、8GBメモリ、128GBのストレージを内蔵。64ビットアーキテクチャと、NVIDIA 256 CUDAグラフィックスを採用している。内蔵バッテリーで約3.5時間の連続使用が可能。

Lightwearのフィット感を調整するFit Kit、Lightpack用ショルダーストラップ、AC充電器とケーブルなどが付属する。また、持ち運び用のキャリーケースや、PCの接続と本体への給電を同時に行えるケーブルも用意する。