「ConceptD」はエイサーのクリエイター向け新ブランドです。ゲーミングPCとクリエイター向けPCは求められる機能が近いですが、ConceptDは「動きに強いこと」よりも「自分が表現したい色を表示できること」に重点が置かれています。
今回レビューする「ConceptD 7」は、15.6型4K液晶ディスプレイを搭載したクリエイター向けノートPCで、AdobeRGB比で100%の色域をうたっています。というわけで、スペック、外観チェック、ベンチマークに加えて、ディスプレイの色域についてもチェックしてみましょう。
Core i7-9750H & GeForce RTX 2080のタッグでハイパフォーマンスを実現
ConceptD 7のラインナップは1モデルのみ。OSはWindows 10 Pro 64ビット版(バージョン1903)、CPUはIntel Core i7-9750H(6コア12スレッド、2.60~4.50GHz)、外部グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Design(8GB)、メモリは32GB PC4-21300 DDR4 SODIMM(16GB×2、最大32GB)、ストレージは1TB(NVMe接続、512GB×2、RAID 0)を備えています。
液晶ディスプレイは15.6型4Kノングレア(3,840×2,160ドット、16:9、IPS、LEDバックライト、AdobeRGB比100%)を搭載し、通信機能はGigabit Ethernet、IEEE802.11 a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LAN、Bluetooth 5.0をサポートしています。
2台のSSDで「RAID 0」(ストライピング)が組まれている点は、アプリとデータを1ストレージ内に記録できるので管理しやすく、また読み書き速度の点でも有利。ただ、最大メモリ容量が32GBなのは、クリエイティブ系アプリを複数立ち上げたまま作業するユーザーには、将来的にもの足りなくなるかもしれません。
最大4枚のマルチディスプレイ環境を構築できるインタフェース
ConceptD 7のボディは、「The White」で着色されたアルミニウム合金。本体サイズは約358.5×255.0×17.9mm、重さは約2.1kg。84Whの大容量バッテリーを搭載していることを考慮すれば、NVIDIAのMAX-Q Designを採用していることもあり、薄型&軽量ボディといって差し支えないでしょう。
インタフェースとしては、USB Type-C 3.1 Gen2(右側面×1、最大10Gbps、映像出力、Thunderbolt 3対応)、USB Type-A 3.0(右側面×2、左側面×1)、HDMI(左側面×1)、Mini DisplayPort(右側面×1)、有線LAN端子(左側面×1)、マイク入力(左側面×1)、ヘッドフォン出力(左側面×1)が用意されています。
USB Type-C、HDMI、Mini DisplayPortを使えば、本体のディスプレイを含めて最大4枚のマルチディスプレイ環境を構築できるわけですね。一方、クリエイター向けノートPCなのに、フルサイズSDメモリーカードどころかmicroSDメモリーカードスロットを搭載していない点は残念です。