クリエイティブ用途にだけ使うのはもったいないゲーム性能
パフォーマンスについては、総合ベンチマーク「PCMark 8 v2.10.901」、3Dグラフィックスベンチマーク「3DMark 8 v2.11.6866」、CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」、3Dゲームベンチマーク「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 7.0.0」、バッテリーベンチマーク「BBench」で検証しました。
6コア12スレッドのCore i7-9750Hを搭載しているだけに、CINEBENCH R15.0のCPUスコアは大台の1030 cbを記録。ハイパフォーマンスノートPC向けのHプロセッサが、多くの薄型ノートPCが採用するUプロセッサとは段違いのパフォーマンスを発揮しています。
■PCMark 8 v2.10.901
Home Accelerated 3.0 : 3971
Creative Accelerated 3.0 : 5359
Work Accelerated 2.0 : 4481
■3DMark 8 v2.11.6866
Time Spy : 7025
Fire Strike : 16166
■CINEBENCH R15.0
OepnGL : 118.78 fps
CPU : 1030 cb
CPU(Single Core) : 193 cb
外部グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Designを搭載しているため、3DMarkやFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークのスコアを優秀です。特に後者は、1,920×1,080ドット・標準品質でまったくストレスなくプレイできる「とても快適」という評価を記録しています。クリエイティブ用途にだけ使うのはもったいないですね。
■FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク
1920×1080ドット、標準品質:10397(とても快適)
3840×2160ドット、標準品質:3900(普通)
バッテリー駆動時間については、ディスプレイ輝度40%、バッテリー残量5%までという条件で6時間42分27秒という結果となりました。今回はカタログスペックには届きませんでしたが、ディスプレイ輝度はまだかなり下げられる余地があります。個人的には15%ぐらいまでは実用的な輝度だと感じました。そこまで下げれば、バッテリー駆動時間はもっと延ばせるはずです。
サーモグラフィーカメラで計測した本体の発熱は、キーボード面はともかく、底面がかなり高めで最大54.3度を記録しました。最大温度を記録したのはヒンジ側の排気口付近ですが、底面吸気口の中心部付近も50度前後に達しています。フルパワーで動作しているときは、膝上で利用するのは避けましょう。
自宅や仕事場でクリエイティブワークを快適にこなすためのマシン
ノートPCとしてはかなりお高めなConceptD 7ですが、処理性能、ディスプレイ品質、高級感ある外装の作り込みを考えれば納得です。ACアダプターが重いので携帯するノートPCには向きませんが、自宅や仕事場でクリエイティブワークを快適にこなすマシンを探しているなら、魅力的なモデルといえるでしょう。