スマートフォン使いこなしの第一歩は、いかに充電を速く完了させるかです。充電速度は利用するバッテリー/USB-ACアダプタやUSBケーブルによって変化しますが、それが「急速充電」なのかそうでないのかは把握しておいたほうがいいでしょう。

Android端末によっては、充電しているとき「急速充電しています」などと状態を表示することがあります。しかし、この文言は必ずしも正確ではありません。

なぜなら、充電専用ケーブルが接続されていることがわかると、急速充電しているものと判断するAndroid端末が存在するからです。ここでいう充電専用ケーブルとは、USBのデータ伝送に使う「D+」と「D-」という2つの信号線がショートされたDCP(Dedicated Charging Port)仕様のもので、最大1.5Aに対応しています。

それが正しい場合(1A以上の急速といえる電流)もありますが、充電専用ケーブルだから急速充電されるとはかぎりません。実際、テレビなど家電機器のUSBポート -- USB 2.0の規格に忠実な最大5V/0.5Aのものが少なくありません -- に充電専用ケーブルで接続すると、急速充電中と表示されているにもかかわらず5V/0.5A未満で充電されることになります。

実際にどのくらいの速度で充電しているかは、USB電流チェッカーをUSBポートとUSBケーブルとの間にはさむか、電流を測定するアプリを利用すれば測定できます。「急速充電しています」と表示されるにもかかわらず充電が遅い、と感じる場合に試してみるといいでしょう。

  • 急速充電中のはずが遅いです!?

    「急速充電しています」と表示されるにも関わらず遅い場合にはアプリで調べる手があります(画面は「Ampere」)