LINEは、コミュニケーションアプリ「LINE」アカウントへの不正ログインに関する注意喚起を発表した。

LINEでは、4,000名を超えるLINEアカウントが不正ログインの被害を受けて、ユーザーの意図に反するメッセージやタイムライン投稿が行われていることを確認。これらのメッセージおよびタイムライン投稿の内容には、購買誘導をするためのスパムのほか、LINEのアカウントの恒久的な乗っ取りを目的としたフィッシング詐欺のためのURLが含まれていることが判明している。

2月26日の発表時点で、日本4,073件、台湾81件、タイ2件、ほかの国や地域で69件、合計4,225件の不正ログイン被害が発生。また、LINEのパスワードおよびSMS認証コードを騙して入力させる攻撃も発生しており、こちらの件数は調査中とのことだ。

これらの不正アクセスに対して、LINEでは、複数の技術的対策を適用済みだというが、引き続き被害の拡大防止のための対応をするとともに調査を実施。「友だちからのメッセージであっても、投稿中の不審なリンクは決して開かず、LINEアカウントのパスワード確認を求めるメッセージには応じないよう」とユーザーへの注意を促している。

また同社では、身に覚えのないログイン通知を確認した場合、パスワードの変更ならびに、「送信取消」機能が利用可能な場合は、被害拡大の防止のため、メッセージの送信取り消しや、タイムライン投稿の削除など対応を求めている。