ソニーは2月6日、ウォークマン「NW-A100」シリーズと「NW-ZX500」シリーズの本体ソフトウェアをアップデート。自動電源オフ機能を新たに追加し、実使用のバッテリー持ちを最大2倍程度改善する。アップデート後のバージョンはVer.1.20.02。

  • NW-A100

    ソニー「NW-A105」(16GB)

今回のアップデートの対象機種はA100シリーズ(NW-A105/NW-A105HN/NW-A100TPS/NW-A106/NW-A107)と、ZX500シリーズ(NW-ZX507)。主な内容は以下の通り。

■アップデート(Ver.1.20.02)の主な内容

  • セキュリティ更新(セキュリティパッチレベルが2020年1月に更新される)
  • 自動電源オフ機能を追加
  • 起動時に、まれにSDカードを認識しない不具合を改善
  • PIN入力画面における入力確定ボタンのアイコンを変更
  • その他の機能改善
  • NW-ZX500

    ソニー「NW-ZX507」(64GB)

ソニーはウォークマン「A100」シリーズと「ZX500」シリーズについて、ソフトウェアアップデートを通じた継続的な機能追加を予定しており、第1弾として自動電源オフ機能の追加を含むアップデートを提供する。

自動電源オフ機能は、ウォークマンで音楽再生などが行われなくなってから一定時間が経過すると、本体の電源を自動で落とすというもの。電源が自動で切れるまでの時間は1時間/3時間/6時間/12時間の4つのタイミングから選べ、あらかじめ設定しておくと、ウォークマンのスリープ時の消費電力を大幅にカットできるという。

ソニーでは、ウォークマンユーザーの約6割が通勤・通学時に使っていることに着目。たとえば、往復2時間の通勤・通学でウォークマンの標準プレーヤーアプリ(W.ミュージック)を使って音楽を楽しんでいる場合、自動電源オフ機能を「1時間」に設定しておくと、同機能を使わない場合と比べて実使用の電池持続時間を最大2倍程度改善できるとしている。自動電源オフが行われた後、再び音楽を聴きたいときは、手動でウォークマンの電源をオンにする必要がある。

ウォークマンA100/ZX500はAndroid OSを搭載したことで消費電力が増加。バッテリー持ちに対するユーザーの不満はソニーも把握していたという。本誌でも山本敦氏によるA100のレビューの中で、Android標準の省エネ機能「バッテリーセーバー」をオンにしたり、こまめな電源管理を行うといった使いこなしを紹介していた

  • NW-A100

今回のアップデートは、本体の連続再生時間を延ばすものではなく、あくまで実使用時間を改善するものだが、これまでウォークマンのバッテリー節約のために手動で都度電源オフにしていたユーザーにとっては便利な機能と言えそうだ。ただし、設定条件によって改善度は変わるほか、W.ミュージック以外のアプリを使っている場合も効果は異なるという。自動電源オフ機能を使わないよう設定することもできる。

その他、上記の通りウォークマン起動時にまれにSDカードを認識しないことがある不具合を改善。Android OSのPIN入力画面に表示される入力確定ボタンのアイコンも変更する。アップデート方法はソニーのアップデート情報ページを参照のこと。Windows用ソフトウェア「Music Center for PC」を利用するか、ウォークマン本体からWi-Fi経由でアップデートする方法が用意されている。

なお、時期は未定だが「ハイレゾストリーミング対応」に関するソフトウェアアップデートも検討中。現在のA100/ZX500は、Android OSやアプリの仕組み(サンプリングレート変換など)によって高音質な音楽ストリーミングサービスの音質が下がる(制限される)という課題があり、今後はこれを回避して高音質なまま楽しめるようにする考えだ。