「Google Play プロテクト」は、マップやGmailなどGoogleのサービスが導入されているAndroid端末(Google Mobile Serviceに対応した端末)に含まれるセキュリティ機能です。独立したアプリではなく、定期的にバックグラウンドで実行されるサービスで、アプリに含まれているかもしれないセキュリティ上の問題点を検出します。

Googleの公式ブログによれば、Google Play プロテクトは「Google Play ストア」が導入されているすべての端末で動作し、Androidプラットフォームに存在する20億台以上の端末を保護しています。2018年には1日あたり500億を超えるアプリをスキャンしたそうですから、単純計算で端末1台につき25件/日のアプリが安全確認されていることになります。

Google Playプロテクトは、Google Playストアで公開するアプリの審査に用いられるクラウド上のシステム(バックックエンド・スキャン・エンジン)と、端末をスキャンし有害な可能性大と判断したアプリの動作を制限してユーザに警告するローカルシステムの2つの要素で成り立ちます。

被害を未然に防ぐための機能ですから、実際にどのような効果をあげたかは検証困難ですが、2018年にはユーザに対する警告メッセージが1日あたり10万回ほど表示されたといいますから、機能していることは確かです。公開後のアップデートでマルウェア化されたアプリについても、プライバシー侵害やユーザに誤解を生じさせる動作が含まれると判定された時点で、Google Playストアでの公開を停止する措置を講じているそうですから、被害を広げない効果があるともいえます。Google Playプロテクトを停止させることも可能ですが、有効なまま使うほうが賢明でしょう。

  • 「Google Play プロテクト」は効果あるの?

    Google Playプロテクトの効果は?