オプト、損害保険ジャパン日本興亜、イードリーマーの3社は11月8日、損保ジャパン日本興亜が2019年11月から提供する、リアルタイムで自動車の概算修理金額を見積もるAI自動修理見積サービス「SOMPO AI修理見積」を共同開発したと発表した。

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新サービスは、ユーザーが撮影した自動車の画像をAI(人工知能)が解析し、リアルタイムで自動車の損害額を見積するもの。損保ジャパン日本興亜のLINE公式アカウントで提供する「事故対応サービス」から利用できる。

同サービスにより、ユーザーは画像の撮影から約30秒で概算修理金額を確認でき、保険金の支払い手続きも最短30分程度に短縮可能になるとしている。

サービス利用方法は、まず損保ジャパン日本興亜のLINE公式アカウントを友だちに追加し、トークルーム内の「LINEで受付」から事故の連絡をする。LINEでの事故連絡受付後、事故状況に応じて、同サービスがチャット上に自動送信する。なお、事故担当者から送信する場合もあるという。

修理見積を利用するには、画面で「撮影+AI修理見積」を選択し、損害箇所を選択して撮影する。撮影後、AIが画像データから概算修理金額を算出する。

撮影した画像と概算修理金額は事故担当者に送信し、事故担当者は画像及び概算修理金額を下に、支払い対象となる保険金をチャット上で案内するとしている。

なお、自動車の修理金額を見積するAI自動修理見積サービスの実用化は、損保ジャパン日本興亜によると業界初という。

また、チャットシステムへの実装については、オプトが提供するLINEのMessaging API配信ツールである「TSUNAGARU」を利用しているとのこと。

今後、損保ジャパン日本興亜は同サービスの対象を拡大し、火災保険の家屋の損害でもAIによる保険金の算出サービスを利用できるよう検討していくという。

また、AI修理見積により事故受付後、保険金お支払額を自動算出し、瞬時に契約者への入金まで完結するサービスの実現を目指すとしている。