NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は10月24日、パブリッククラウドサービス「Cloudn(クラウド・エヌ)」を2020年12月31日で終了し、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」へ統合すると発表した。

同社は現在、「Enterprise Cloud」を軸としたハイブリッドクラウドソリューションの展開に注力しており、外部のさまざまなパブリッククラウド事業者との協業を行っている。

さらに、NTT Comは2019年9月に発表した「Smart Data Platform」により、シームレスなデータ利活用を可能とするプラットフォームを展開していくことから、その軸となる「Enterprise Cloud」を強化するため、今回クラウドサービスを統合する。

  • 「Smart Data Platform」の全体像

「Cloudn」は2019 年12月1日付けで、新規の申し込み受付を停止する。これに伴い、「Enterprise Cloud」へのマイグレーションなど全面的なサポートを行う。ニーズに応じて、NTTPCコミュニケーションズの「WebARENA」へのマイグレーションもサポートする。

今後は、「Enterprise Cloud」において、基幹システムのクラウドシフトをサポートするサービス拡充(VMwareのメニューやERP向け機能強化など)や、ディープラーニング向け基盤の機能を強化する。

「Smart Data Platform」では、データ処理の最適配置、自律的なICTリソースのコントロールの実現など、継続的に機能を拡充するとともに、他社サービスも含めたアプリケーション連携の拡大などを通じて、クラウドサービスのさらなる利用拡大を図っていく。