映画にスポーツ中継、YouTubeの音も大迫力

実際にiPhone 11 Pro Maxを使い、映像はHDRに対応、音声もDolby Atmosで収録されているNetflixの映画「ローマ/ROMA」を再生してみました。

同じシーンを、Super Retina HDディスプレイを搭載する2017年発売の「iPhone X」の映像と比べながら視聴すると、やはり明暗のコントラスト感はiPhone 11 Pro Maxで大きく向上しています。人物の肌の質感が立体的に見えるようになり、透き通るような艶が乗ってきます。

海辺のシーンでは、砂粒や木の葉のディティールがより引き立ち、細かな被写体の立体感が際立っています。平面なディスプレイなのに、映像が奥行き方向にも無限に広がるように感じられ、自然と物語の舞台に引き込まれるようなリアリティが漂いはじめます。

役者が明るい太陽の光を背に受けながら物語が展開する“逆光”のシーンも、太陽はピークの明るさをつぶさず、また画面全体が白くぼやけるようなことがなく、被写体の階調を滑らかに蘇らせます。反対に、陰になる暗部も黒つぶれしないので、物語にとって大事な役者の表情や繊細な体の動きの変化も見逃しません。濃淡のグラデーションをつぶさず、また一段と丁寧に描けるようになったところも、Super Retina XDRディスプレイを搭載するiPhone 11 Pro Maxの魅力であると感じました。

映画を見るときには、空間オーディオによる迫力あふれるサウンドとのコンビネーションをぜひ楽しみたいものです。ある程度の音量が出せる室内であれば、ぜひ一度ヘッドホンやイヤホンを使わずに、内蔵スピーカーをフルに活用しながら鑑賞してほしいと思います。空間オーディオの醍醐味を満喫できることうけあいです。

映画の効果音とダイアローグ(セリフ)が混じり合わず、明瞭に描き分けられるセパレーションの良さはもちろん確保されています。Apple Musicで音楽を再生する場合も、スピーカーによる空間オーディオの真価が発揮され、コンサートホールのような臨場感に包まれます。スタンダードな価格で購入できる「iPhone 11」にもこの機能が載っていることが大事なポイントだと筆者は考えています。“iPhoneは良質なスピーカー再生が楽しめるスマホ”であることを、広くiPhoneユーザーが体感できるようになるからです。

もうひとつ空間オーディオが活きるコンテンツに、スポーツのライブ中継などがあります。ストリーミングコンテンツが数多くそろうDAZN(ダ・ゾーン)も、新しいiPhone 11シリーズと相性の良いプラットフォームでした。スタジアムの迫力を画と音の両方で生々しく再現できるスマホを探しているのであれば、iPhone 11 Pro Maxがベストです。

空間オーディオは、YouTubeのコンテンツを見る時にも音が明瞭になってとても聞きやすくなる効果があります。そして、11月1日からはアップルのオリジナルコンテンツもそろう動画配信サービス「Apple TV+」も始まるので楽しみです。

  • 空間オーディオのおかげで、YouTubeの動画も鮮明な音声が楽しめます

Apple Musicで音楽を聴く際にも「空間オーディオ」は有効です。ただ、やはりiPhoneのスピーカーは本体を目の前に20~30cmぐらいの距離を置いて聴いた時にベストな音が楽しめるように設計されているので、リビングルームなどある程度の広さがある部屋でクリアな音を楽しむ場合は、夏に発売されたアップルのSiri内蔵スマートスピーカー「HomePod」とのコンビネーションがベターといえます。AirPlay 2によりiPhoneをリモコン代わりにしながら、好みの楽曲をスムーズに検索・再生できるHomePodとの相性は抜群に良好だと感じました。

  • Apple Musicの音楽コンテンツの再生には、やはりHomePodとの組み合わせが最適です

映像と音楽再生のパフォーマンスに関して、iPhone 11シリーズは大きな飛躍を遂げています。マルチレンズユニットに一新されたカメラ機能と併せて考えてみても、2018年のiPhoneからの買い換えも真剣に検討してみるべき「買いのiPhone」が誕生したといえそうです。