アップルが第7世代のiPadを発売しました。税別34,800円から、税込みでも3万円台で購入できる手ごろな価格が話題を呼びました。iPadのために最適化された最新のプラットフォームであるiPadOSの使いこなし術を見ながら、iPadで映画・音楽系のコンテンツ視聴や、迫力のゲームをより贅沢に楽しむ方法を紹介したいと思います。
大きくなった10.2インチ画面は画質も良かった
最新のiPadには、広い視野角を持つ10.2インチのRetinaディスプレイが搭載されています。
iPad Airとはパネルサイズや解像度が共通で、違いは反射防止コーティングや広色域対応がないことです。とはいえ、最大輝度はiPad Airと同じ500nitsの明るさを確保していることもあり、表示は明るく色再現も自然で、室内で動画や静止画を楽しむ用途であれば十分に画質も良いと感じました。
第6世代の9.7インチiPadよりも少し大きくなったディスプレイで、11月1日から日本でも配信開始を予定するアップルの動画サービス「Apple TV+」が快適に楽しめそうです。ディスプレイに表示される映像への没入感をさらに際立たせたいのであれば、ベゼル(ディスプレイの額縁)の色をブラックとしているスペースグレイのiPadが良い選択です。
ゲームもARアプリもサクサク動作
100を超える最新のゲームタイトルが月額固定で遊び放題のサブスクリプションサービス「Apple Arcade」がいよいよ始まりました。初月は無料で体験できるので、筆者も早速登録してみました。
緻密な3Dグラフィックスで描かれる凝ったゲームも、第7世代のiPadならばサクサクと快適にプレイできます。2カ月目以降は月額600円でさまざまなゲームが楽しめるので、体験期間が過ぎたあとも長い付き合いになりそうです。もし、iOSデバイスはiPhoneしか持っていないという人は、大きな画面のiPadでApple Arcadeのゲームを遊ぶ心地よさを味わってもらいたいと思います。
新しいiPadに搭載されたチップセットは、A10 Fusion+組み込み型のM10コプロセッサで、前機種と同じなのが気になる人もいるかもしれません。実際は、ARアプリの動作も十分に速く、安定していると感じました。子どもと一緒に、またはカップルどうしで、見上げた夜空にiPadの「Night Sky」アプリを掲げて星座を結んでいくなんて、洒落た秋の夜の過ごし方もいいでしょう。