OSがアップデートされる度に種類が増えている、Apple Watchの文字盤デザイン。それぞれの特徴や使いこなしのポイントを紹介します。今回はシンプルです。

初心者にもおすすめ、もっともシンプルに使える「シンプル」

  • Apple Watchの原点と言える文字盤「シンプル」

    Apple Watchの原点と言える文字盤「シンプル」

「シンプル」はその名の通り非常にシンプルなデザインの文字盤です。短針・長針・秒針と、4つのコンプリケーション(+日付)という、Apple Watchのコンセプトを端的に表現したベーシックな形です。

時・分の刻みの細かさで4つのスタイルが用意されており、刻みのない「I」は黒い画面に針だけが回るというシンプルさ。ディスプレイが点灯している面積が少ないほどバッテリー消費を節約できるので、究極の節電デザインでもあります。

情報量と実用性

初代から使われているデザインにふさわしく、時計であることと情報端末であることをうまく組み合わせたバランスがポイント。程よい情報量と視認性の高さが特徴です。

コンプリケーションは4つありますが、色付きアイコンや文字数の多いスタイルの表示には対応していません。カラーも変更できるのは秒針のみで、カスタマイズ性は低めです。Apple Watch Series 5では、手首を傾けていない間は秒針が非表示になります。

おススメの使い方

ごくシンプルに使いたい方はもちろん、最初に何を選べばいいかわからない初心者の方にもおススメです。コンプリケーションは多いほうがいいか少ないほうがいいか、時計表示はアナログがいいかデジタルがいいかなど、最初は選びにくいものですが、この文字盤ならApple Watchの特徴が理解しやすく、自分の使い方に合わせたカスタマイズの方向がつかめるでしょう。

アレンジ例

  • ベーシックな分刻みの目盛りに、よく使う情報やアプリをセット。アナログですがクラシックともガジェット系とも違い、クセのないデザインです

  • 全ての刻みとコンプリケーションをオフするとここまでシンプルに。サードパーティの個性派デザイナーズバンドに合わせるのにもオススメ

「シンプル」文字盤のバランスは?

  • 視認性が良く、時計としては非常に優秀。逆に、スマートウオッチとしては現在のApple Watchのポテンシャルをやや持て余し気味と言えます。良くも悪くも「シンプル」を貫いています