OSがアップデートされる度に種類が増えている、Apple Watchの文字盤デザイン。それぞれの特徴や使いこなしのポイントを紹介します。今回はグラデーションです。

「グラデーション」はシンプルに見えて芸の細かいグラフィックで時間を表現

  • 色の境目が秒針として文字盤の上を回る「グラデーション」

    色の境目が秒針として文字盤の上を回る「グラデーション」

グラデーションは数字表示がなく色面と針だけのシンプルなアナログ文字盤。色の濃淡の境界が、時間の経過に連動して文字盤の上を移動していきます。境界の数によって異なる3つのスタイルがあります。「I」は秒針、「II」は長針、「III」は長針・短針・秒針の3つと共に、色の境界が動きます。カラーバリエーションが非常に多く、バンドやその日のファッションとコーディネートして使うにも最適です。

Apple Watch Series 5では、手首を傾けていない間は長針・短針と、それに連動する色の境界が暗めの配色で表示されます。「I」では長針・短針のみが表示されます。

情報量と実用性

フルスクリーンにはコンプリケーションはありません。円形では四隅と中央上の最大5ヶ所に配置が可能。色の境界が時刻表示と連動しているので視認性は良いかと思いきや、カラーによっては長針と短針を瞬時に判別しにくい場合があります。特に2色のグラデーションではこの傾向があります。時刻の見え方を優先するなら「I」スタイルがベターです。

おススメの使い方

美しいグラデーション表示が刻々と動いていくライブ感が一番の特徴です。カラフルなアクセサリー感覚でファッショナブルに使いたい場合に向いています。円形は色面の範囲が狭まりますが、コンプリケーションを装飾のように配置すると、また違う一面を見せてくれます。

アレンジ例

  • グラデーションの境界が秒針として文字盤を回る「I」のスタイル。フルスクリーンの鮮やかな表示が目を引きます

  • 円形のダイヤルで、四隅にインジケーターのあるコンプリケーションを配置。色が統一されるため装飾の一部のように見えます

「グラデーション」文字盤のバランスは?

  • 情報をうまくファッションに取り込んだウェアラブルらしいデザイン。色面に徹したフルスクリーンと、情報を取り込んで装飾にする円形で、大きく性格が異なります