マイクロソフトがニューヨークで発表会を行い、「Microsoft Surface」の最新ラインナップを公開しました。2020年のクリスマスシーズンに発売されるという2画面の折りたたみタブレット「Surface Neo」や、同じく2画面のAndroidスマートフォン「Surface Duo」が早くも話題を集めていますが、今秋発売の新製品も注目度大! 13.5インチに加えて15インチも追加され、アルミニウム仕上げ、AMD Ryzen 5/Ryzen 7プロセッサー搭載など選択肢が増えた「Surface Laptop 3」や、USB Type-Cを搭載した「Surface Pro 7」は、日本でも10月23日から発売されます。
従来のSurface Proとは一線を画す「Surface Pro X」
中でも筆者の物欲を刺激しまくりなのが、ニューフェイスの「Surface Pro X」です。ARMベースの独自CPU「Microsoft SQ1」を搭載し、インテル製のCPUを採用する従来の「Surface Pro」シリーズとは一線を画す製品。LTE搭載でどこでもつながるのに加えて、薄く、コンパクトでバッテリー長持ちと、機動力抜群です。
従来の「Surface Pro」シリーズは厚さもあって、「タブレットかPCかといえばやっぱりPC」という感じですが、「Surface Pro X」の外観は、完全にタブレット寄り。厚さは7.3mmしかありません。デザインもより角が丸く狭額縁になっていて、287mm×208mmと12インチクラスのフットプリントに13インチのディスプレイを搭載。ディスプレイはアスペクト比3:2、2,880×1,920(267ppi)で、解像度も申し分なしです。重さは1.7ポンド(約774g)で「Surface Pro 7」とほぼ同じくらい。ただしこれは本体のみで、着脱式のタイプカバーをつけた状態だとそこまで軽くは感じません。
タイプカバーに薄型Surfaceペンが収納できる
筆者の物欲に対する最大のくすぐりポイントは、実はこのタイプカバー。薄型のSurfaceペンが収納できるようになっています。Surfaceの着脱式タイプカバーといえば、ファブリック調の「アルカンターラ」仕上げが特徴ですが、もうひとつの特徴がマグネットで傾斜がつけられるようになっていること。このマグネットをパカッと外すと、ペンが姿を現します。
なお、このペンは「Surface Pro X」用に開発されたものですが、やや薄型のデザイン以外の基本仕様は一般的なSurfaceペンと同じとのこと。4,096段階の筆圧をサポートしています。タイプカバーも同様に「Surface Pro X」専用。ちなみにカバーとペンは別売りとなっています。
電源はSurfaceシリーズではおなじみのマグネット着脱式のSurface Connectポートのほか、左側面には2つのUSB Type-Cポートを備えていて、そちらからも充電ができます。バッテリー駆動時間はたっぷり13時間で、Surface Connectポートで充電した場合、1時間に80%の高速充電も可能。メモリは8GBまたは16GB、SSDは128GB、256GB、512GBがラインナップされています。
モバイル2in1として非常に魅力的な「Surface Pro X」。日本での販売価格は未発表ですが、予約が始まっている米国では999ドル~となっています。ARMベースなのでx86系CPU用の64ビット版アプリがサポートされていない(32ビット版のみ対応。ARM向けの64bit ARM「ARM64」アプリは対応)というネックはありますが、この「Surface Pro X」をきっかけにソフトウェアの対応が広がることを期待しつつ、日本での発売を楽しみに待ちたいと思います。