シャープは9月12日、新4K衛星放送の2番組同時録画に対応した「AQUOS 4Kレコーダー」の新モデル3機種を発表。10月24日発売で、価格はオープン。店頭価格は、HDD容量が4TBの「4B-C40BT3」が税別14万円前後、2TBの「4B-C20BT3」が同11万円前後、1TBの「4B-C10BT3」が同10万円前後。Googleアシスタントによる音声操作や、手持ちのスマートフォンで撮った写真や4K動画のバックアップにも対応する。
地上/BS/110度CSデジタルチューナー×3に加え、BS 4K/110度CS 4Kチューナーを2基搭載し、4K放送の2番組同時録画にも対応するBDレコーダー。内蔵HDD、外付けUSB HDDへの4K W録画に対応したほか、BDーR/REディスクへの4K番組のダビングもできる。
4K放送を録画するときはDR画質のみで、長時間録画には非対応。録画済みの4K番組を2K画質にダウンコンバートする「4K→2K画質変換」機能を搭載し、本体ソフトウェアのアップデートで利用可能になる。また、他社製の4Kレコーダーで4K番組をダビングしたBDをAQUOS 4Kレコーダーで再生する際の再生互換性も向上させた(TS/TLV再生対応)。
新開発の「4KマスターエンジンBD-Premium」を採用。レコーダーにつないだテレビに放送番組やBlu-rayソフトの画質を向上させて出力する「5upコンバーター」を搭載しており、新4K放送だけでなく、地デジ放送の番組やBlu-rayソフトも「4K放送級の美しさで楽しめる」、業界初の機能とアピールしている。
既存のAQUOS 4Kレコーダーでは、2K番組を4K解像度にアップコンバートしたり、ビット深度(8bit→10/12bit)やフレームレート(30p・60i→60p)を向上する機能を備えているが、5upコンバーターではこの3つに加えて新たに2つの画質向上機能を搭載。ひとつは、現在の放送などで使用されているSDR(スタンダードダイナミックレンジ)をHDR10に拡張する機能で、もうひとつはBT.709(通常のテレビ放送の色域)を4K放送で使われるBT.2020の色域に向上させるもの。これらを組み合わせることで、地デジやBDソフトの映像を「4K放送級の美しさ」に向上させる。
他にも、従来モデルに搭載されている、新作連続ドラマを4週間分自動録画する「ドラ丸」や、撮りためた番組を新しいレコーダーにダビングできる「買換えお引っ越しダビング」などを搭載。サムネイルやテキストを4K解像度で表示するインターフェイス「4Kビジュアル番組表」、「4K録画リスト」も搭載し、画面の視認性を高めた。
スマホの写真・動画をレコーダーにバックアップ。音声操作も強化
3モデルには、新機能として「スマホ写真・動画まるごとストレージ」を搭載。スマホで撮影した写真や動画(4Kを含む)をレコーダーに無線LAN経由で転送し、テレビ画面でそれらを再生したり、BDメディアに書き出す機能だ。
スマホからレコーダーへの転送には専用のスマホアプリ「AQUOS 写真&動画転送」を使う。
この機能の利用には、レコーダーの本体ソフトウェアのアップデートと、専用アプリが必要で、2019年末に公開予定となっている。
テレビのAQUOSリモコンやGoogleアシスタント対応のスマートスピーカーなどと連携し、観たい番組を音声で検索・再生できる「声で楽々操作」に対応しており、新たに番組の予約操作にも対応。また認識するフレーズを増やした。
レコーダーの再生可能ディスクは、4K Ultra HD Blu-ray、4K録画BD、Blu-rayビデオやBDXLを含むBD-R/RE、DVDなど。
ドライブ内部へのチリやホコリなどの侵入を防ぐ耐塵対策を施して、長寿命化した「ホコリシールドBDドライブ」を採用。新たに、内蔵HDD/BDドライブの「健康診断機能」を搭載し、ユーザーが機器の状態をチェックできるようにした。
HDMI出力は2系統。映像・音声のセパレート出力に対応しており、音声伝送の品質向上が期待できる。アナログ映像・音声入力は搭載しない。
消費電力は、C40BT3が約30W、C20BT3とC10BT3が約29W。外形寸法は430×229×57.5mm(幅×奥行き×高さ)で3モデル共通。重量はC40BT3とC20BT3が約3.3kg、C10BT3が約3.1kg。