キーボードはAlienware TactXキーボードを採用しており、アンチゴースト、nキーロールオーバーに対応するなどゲーマー向けの機能を備える。キーストロークは2.2mm。マクロキーも利用できるほか、LEDバックライトを搭載しており、AlienFXから1キー単位で発色の設定が可能だ。

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    ゲーマー向け機能を取り入れたキーボードと面発光するタッチパッド

評価機は日本語配列のものだった。右Altがない点や、PrtSc、Pause、InsertがFnキーとの併用になっているところが変わっているものの、そこまで使用頻度の高いキーではないので、気にならないだろう。

ほか、標準キーの左に1列、10キーの上に1列、コマンドキーを備えている。左側の1列は、標準キーからスペースを置いて配置されているので、打ち間違えも生じにくい印象だ。そしてタッチパッドは面発光するタイプで、暗い場所でも領域を見失うことがない。

インタフェースは、左右側面と背面の3面に分けて搭載している。左側面にはUSB Type-C(Thunderbolt 3)、USB 3.0 Type-A、オーディオ入出力、右側面にはUSB 3.0 Type-A×2と左右はシンプルな配置だ。

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    右側面にはUSB Type-A×2とシンプル

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    左側面にはUSB Type-C、USB Type-A、オーディオ入出力

背面はHDMI、Mini DisplayPort、2.5Gbit LAN、Alienware Graphics Amplifier用端子、ACアダプタ用ジャック×2を設けている。

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    前面はインタフェースはない

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    背面にLANや映像出力、電源ジャックなどを集約

ここでのポイントは2.5Gbit LANに対応しているところ。2.5GbEは、ギガビットイーサネット(1Gbps)で用いられているカテゴリ5e/6ケーブルを用いて2.5Gbps接続を可能とするものだ。通常のギガビットイーサネット対応ルータと接続した場合でも効果が出るケースもある。

また、これに対応するマルチギガビットイーサネット(一般的に1GbE以上の2.5GbE、5GbE、10GbEのすべてあるいはいずれかをサポートするネットワーク機器)と呼ばれる、家庭向けのスイッチングハブやルータも徐々に登場しはじめている。

Alienware Graphics Amplifier用端子は、同名の外付けGPUボックス用の専用端子だ。GPUを交換可能な本製品では「アップグレード方法」としてのAlienware Graphics Amplifierがどれだけ有効なのかは不明だが、すでにAlienware Graphics Amplifierを持っている場合はそれを活用できる。

さらに考えようによっては、これをGPU用ではなく一般的なPCI Express拡張カードを外付けするボックスとして活用することも考えられる。映像編集ワークステーションのように強力なCPUとGPU、さらにエンコード用の拡張カードを必要とする用途などもカバーできるのではないだろうか。

ACアダプタは2つ同梱されていた。2つのACアダプタによって電力をまかなう手法は、デルに限らずハイエンドカテゴリのゲーミングノートPCでは時々見かけるものだが、一般的には同形のACアダプタを2つセットで使う。

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    大小異なるACアダプタを組み合わせ、フルパワー時は両方、モバイルでは小さく軽いほうのみといった具合に使い分けができる

しかし、ALIENWARE AREA-51mのものは出力の異なる2タイプを組み合わせている。1つは弁当箱のように大きな330W出力のもの、もう1つはそれよりも少し小ぶりの180W出力のものだ。合計510Wの出力で、デスクトップ版のCPUとGPUを組み合わせた本製品の要求する電力に対応する。

テストした範囲では、片方のみを接続した状態でもその電力供給とバッテリーの状態から最適なモードで動作しているようだ。例えば、自宅では2つのACアダプタを接続してフルパワーで動作、持ち歩く場合は小さいほうのACアダプタを携行し、パフォーマンスノートとして利用するといった使い方がイメージできる。