宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6月25日、小惑星探査機「はやぶさ2」の2回目のタッチダウンの実施を決定したことを発表。タッチダウン運用時期を7月9日~11日としたこと、ならびにタッチダウン場所はターゲットマーカーが投下された「C01-Cb」領域であることを明らかにした。

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    2回目のタッチダウン予定領域「C01-Cb」周辺の様子 (C)JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研

2回目のタッチダウン運用を実施するためには、「理学的・工学的価値」、「運用成立性」、「探査機状態」の3つの観点から7つの項目すべてにOKがでる必要があった。5月28日~30日に行ったターゲットマーカー投下運用「PPTD-TM1A」、ならびに6月11日~13日にかけて行われたリュウグウ表面の観測運用「PPTD-TM1B」の結果、残る「十分安全なタッチダウンシーケンスが設計できるかどうか」と「第1回ダッチダウンで砂塵により受光量が低下した光学系で支障ないかどうか」の2点についても、問題がないことが確認されたことから、実施が決定された。

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    2回目のタッチダウン運用の実施可否判断項目と判断結果 (C)JAXA

なお、実際のタッチダウンは7月11日の11時ころ(日本時間)を予定しているが、確定ではなく、最終的な計画や運用当日の状況によって変化する可能性があるとJAXAでは説明している。