ボートやヨット、船舶など海上での利用を想定した「MARQ CAPTAIN」

MARQ CAPTAINは、ナイロン製素材をジャガード織りにした質感あるバンドを採用。ベゼル部分は、レースの予告信号からのスタートタイミングなどを計るための、レガッタタイマー用目盛りになっています。メインの時計フェイスでは、目的となる港の風や温度といった天慶情報を表示します。

  • 会場に展示されていた「MARQ CAPTAIN」。海をイメージさせる青いナイロンを編み込んだバンドが印象的なデザイン

独自の機能としては、ヨットレース時のスタート時間などをセットできるレガッタタイマーがあります。ほか、互換センサーと連動させて風速と風向きをモニタリングし、効率的なレーシングを補佐するタックアシスト機能や、位置マーキングと方向、距離のカウントダウンなどを表示する落水事故救命アシスト機能などを備えます。

  • スタート時間やリミットまでの時間などをわかりやすく表示するレガッタタイマー画面

  • 風の変化などをリアルタイムにモニタリングできる「タックアシスト」機能

クライミングやハイキングなどをサポートする「MARQ EXPEDITION」

MARQ EXPEDITIONのバンドにはイタリア製のなめし皮を採用し、普段使いにもよさそうな高級感のあるデザインです。ベゼルの目盛りは360°コンパスになっています。メインの時計フェイスデザインには高度や気圧、気圧の傾向などを表示します。

  • 会場に展示されていた「MARQ EXPEDITION」。比較的厚みのあるなめし革を使ったバンドは、なかなかの高級感。白いステッチも印象的です

独自機能としては「オリエンテーリングモード」を搭載。これは、向かいたい目的地までの方向の偏差や等高線を表示するモードです。人気ルートの表示、スキーマップのナビゲーション表示、コースや通過地点の記録、ハイキングアプリといった、山登りに便利な機能ももちろん搭載しています。ちなみに、ハイキングアプリはMARQシリーズ全モデル共通で使用できる機能ですが、MARQ EXPEDITIONでのみ、本体右上のボタンひとつで呼び出せます。

  • MARQ EXPEDITIONにしか搭載されていないオリエンテーリングモード。地形表示やハイキングアプリなどは、他モデルにも搭載されています

  • スマートフォンを出さなくても、手元だけで確認できる地形図表示機能

ランニングなどスポーツ全般に便利な「MARQ ATHLETE」

MARQ ATHLETEのバンドには、黒いシリコン製ストラップを採用。ベゼルは上部に「VO2 max」の目盛りを表示しています。VO2 maxとは、体重あたりの酸素摂取量。この数値が多いほうが、持久的運動能力が高いといわれています。

  • 会場に展示されていた「MARQ ATHLETE」。黒いシリコンバンドのシンプルなデザイン。一番「スポーツ用スマートウォッチ」らしい見た目です

ベゼル下部にはリカバリータイムの目盛りを配置。こちらは最後のアクティビティから体力が回復するまでの予測時間を表示します。メインとなる時計フェイスでは、現在の心拍数やランの合計値が表示されます。ベゼルを使ったVO2 maxとリカバリータイムの値も、ここで表示されます。

MARQ ATHLETEは、メインの時計画面でVO2 maxとリカバリータイムが表示される以外は、他モデルのような「独自の機能」はありません。ただし、ガーミンは2012年からマルチスポーツウォッチを発売しているだけあり、共通機能だけを見ても、パーソナルコーチ機能や多彩なモニタリング機能など、とても充実しています。

MARQ ATHLETEは、MARQシリーズでもっとも低価格帯の製品です。「とりあえずMARQシリーズを使ってみたい」という向きには、標準的な機能のMARQ ATHLETEを選んでもよいかもしれません。MARQシリーズならではの、明るい屋外でも見やすい液晶画面や、クリアなサファイアクリスタルの風防、スマートウォッチモードで12時間連続稼働できる長寿命バッテリーなど、ガーミンの高機能モデルならではの魅力を体験できるはずです。

  • ランニング中の上下動比や歩幅などを表示するランニングダイナミクス画面。ガーミンのスポーツ用スマートウォッチならではの、きめ細かなモニタリング機能を搭載しています

  • VO2 maxなどの数値から、フルマラソンの予想タイムなどを計算するパフォーマンスコンディション画面。「ランニング」だけでも多くのモニタリングが可能です