Radeon RX 5700シリーズ
次はRadeon RX 5700シリーズ。新たなマイクロアーキテクチャのRDNAであるが、ラフにいえばGCNをもっとゲーミング向けに最適化した構造となる(Photo15)。
特に異なるのがCU(Compute Unit)で、CUあたりのスカラーユニットが倍増している。また新たにWave32だけでなくWave64も取り扱えるようになっている。この結果として、CUあたりの性能がGCNの2倍になった。
L1キャッシュも追加しており、これによって最新ゲームで流行のレンダリングに対応できるようになった(Photo17)。ほかにもいろいろ工夫はあるのだが、その辺りはDeep Diveでご説明する。
NAVIはダイサイズを251平方mmと小さく抑えつつ、性能/消費電力比をGCNに比べて50%改善したとしている(Photo18)。
ところで今回新たに導入された指標がGame Frequency(Photo19)だ。これは複数のゲームを実行した際の平均的な動作周波数になるとのことだった。
SKUは先のレポートにある通りで、Radeon RX 5700XTとRadeon RX 5700の2モデルをそろえ、GeForce RTX 2070(Photo20)およびGeForce RTX 2060(Photo21)がそれぞれ競合製品となる。
恒例のGame Bundleであるが、Radeon RX 5700シリーズではXBOX Game Passが付属するとのことだった(Photo22)。そしてOne More Thingで紹介されたのがRadeon RX 5700 XTの50周年記念Edition(Photo23)で、Lisa Su CEOのサイン入りの形で届く模様だ(Photo24)。
ということで取り急ぎ、Ryzen 3000シリーズとRadeon RX 5700シリーズの内容をご紹介した。もう少しちゃんとしたDeep Diveはいずれお届けしたい(が、その前にベンチマークがやってきそうな気もする……)